映画「人生スイッチ」ペドロ・アルモドバル(製作)、ダミアン・ジフロン(監督)


お休みが合ったので、今日は映画。連れのチョイスで「人生スイッチ」を見てきました。今年劇場で見た中で一番面白かったですかね。

この映画はアルゼンチンのダミアン・ジフロン監督の作品で、「おかえし」、「おもてなし」、「エンスト」、「ヒーローになるために」、「愚息」、「Happy Wedding」の6本の短編で構成されています。話は「私たちの生活の中には切り替えてはいけないスイッチがある」とされていて、様々な出来事や過去をめぐる人間の感情のもつれや恨み、そこから展開されるとんでもな出来事をコメディタッチに描く。

この作品、最初の5本はあんまりハッピーエンドではないのだけど、最後の「Happy Wedding」は、どたばたの結婚式の末に問答無用のハッピーエンドが待っている。最後だけが唯一救いがある。情熱的なラテン系の「愛は勝つ」的なメッセージにも読めるのだけど、「おかえし」で出演しない犯人が結局「おかえし」をするのが全ての人の元にある親で、最後にその親を作りだす、なにやら輪廻を演出しているのか、と思わせる節も。こういう短編に盛り込まれた仕掛けに思いを巡らせるのも一つの楽しみですね。





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