今年のドラゴンズの楽しみはモデルチェンジ

現状首位まで2ゲーム差の4位。一時期は単独首位に立ち、3連敗を喫したちょうど一ヶ月前には全く思いも寄らない面白いシーズンを楽しませてもらっています。

元々怪我で間に合わなかった和田や、故障明けの吉見、浅尾、田島、さらに早々に離脱した森野といった、一時期の屋台骨を欠く中、この一ヶ月のエネルギッシュな野球は間違いなく亀澤(一気にファンになってしまった)、福田、高橋周平といった若手の台頭によるものといってもいいでしょう。しかし、それと同等に、もしくはそれ以上に目立つのは、どれほど計算できるのか分からなかった故障開けの選手たちのモデルチェンジではないでしょうか。

特に故障明けの吉見、浅尾の復活はとにかく大きい。そして、怪我をしたことで、強い/速いボールを失ったかもしれないけれど、それ以外の長所を磨き、新たな技術を修得して帰ってきてくれた。その中でも、吉見は20イニング無失点という、完璧な仕上がり。さらに、よく見渡してみれば、吉見のいなかった2年間ドラゴンズの屋台骨を支えた山井がいて、新たなエースにのし上がってきた大野、そして、「旧」エースの吉見の復活。とにかく、3枚の計算できる先発がそろったことで、大きく崩れない、チームの土台が出来上がった。

打つほうも3Dと呼ばれるドミニカンの活躍で、潜在能力は高まった。この先の伸びしろは、若手野手とベテランの交じり合い。亀澤-荒木のしのぎの削りあいに見られるように、内外野ともに守備と打撃の両面の総合力での競争が強まっているように見えます。頭一つ抜け出るためには、今までのままではダメ。きっと若手もベテランも。これから、和田、森野という大御所2人が戻ってきますが、そうなったときが今年のチームが強くなるとき。

改めて今年一年、楽しみに。

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