食文化シリーズ「ブクンザイ」
本日は三連投。
そういえば、こんなシリーズをやってました。コツコツと積み重ねていくことにしましょう。FaceBookにすでにアップしたので、省エネでコピペ(一部修正)します。
先日、コングシの近くの知り合いのお宅で珍しいものを食べました。
と言っても、ゴマの料理です。
主要な作物ではないですが、この地域の農家、ほとんどで作っているのではないでしょうか。いわゆる換金作物です。
昨年は、トマト缶(たぶん2-3㎏ほど)いっぱいで2500Fcfa(約500円)の買値がついた(かなりよい)ので、今年は多くの農家が増産傾向で、ずいぶんだぶつきが出たようです。結果、今年の値段は700Fcfa前後…ちょっと辛いですね。
ともあれ、どこでも作っていたのは知っていたので、時々、ゴマを使ったお料理はないの?と聞いて回っていたところ、「う~ん、あんまり食べないな…」とか「ソースに使うと聞いたことがある」という回答がほとんど。たしかに、思ったほど収量はないし、あんまり食べないのだな、と思っていました。
そして、先週末に調査に行っていたコングシの知り合いの家を訪ねた時に、そのことを覚えていてくれた知人が奥さんに言って用意してくれていました。ブクンザイというのだそうです。
ゴマをすり潰して塩をしてあるものと、炊いたササゲ豆を合わせた感じでしょうか。ゴマから出るアブラで適度に油分もあり、割と食べやすいです。ただ、ゴマというと、日本やアジアのごま油の香りを想像してしまうのですが、残念ながらこちらのゴマは香りがいまいちしません。このあたりでよく食べるラッカセイのソースがその香りを含めて楽しめるとすると、少々存在感が小さい…これもあまり食べられない理由のひとつかも…などと考えていました。
少し付け足しますが、このブクンザイを出してくれたお宅は、基本的にケミカルなものを使いません。肥料も調味料も。かと言って、薄味に感じるかというと、これが食べ始めると止まらないほどに旨い。香りの話を少ししたけど、誤解を招かないように言うと、香りの質の違い、と言った方がいいかもしれないです。
最近、本当にこの家に住みたいな、などと思っています。
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