10分、5分、2分、10m

日本のパンクチュアリティは有名だけど、逆にアフリカは「アフリカン・タイム」と評されるほどに時間にルーズ、反面、のんびりしている、などというイメージが付きまとう。村でのことなら致し方なしとしても、ワガドゥグくらいの街になれば、実は逆にちょっと遅れて怒られることすらある。

ちなみに、アフリカのバス、と言えば、席がいっぱいにならないと発車しない…などというイメージだったのだが、すでにいくつかの会社では、定刻通りに席がいっぱいにならなくても発車してしまう。数年前に、アクラ行のバスに乗ろうとして、ちょっと水を買いに行ったら、「おまえを待っていたんだ!」と怒られたことすらある。

そんなわけで、アフリカの中ではかなりパンクチュアリティの厳しいブルキナ。たとえばタクシーを呼んで時間に来ない、というときに、ドライバーに電話をすると、Dans 10minutes(あと10分で行きます!)などと返事をする。今日も10時のアポのために、9時半(距離的には10分で着く)にタクシーを頼んだのに、9:35分になっても来ない。さすがにそれほど余裕がなかったので、「早く来て!」と電話をすると、Dans 5minutes(あと5分!)と。それから8分後に来たので事なきを得たが、少しひやりとした。

午後。他のアポイントのために、役所を訪れる。15:00のアポで14:55頃に訪問先に到着。門先でお茶を飲んでいた、同僚がまだその人が来ていなかったので、電話をしてくれる。Dans 2minutes(
あと2分!)。電話をした同僚も笑いながら、2分だったらここから見えるかもね、なんていう。

こんな話で、ずいぶん前にこんなことがあった。確か、誰かを空港に送る前に、送別会のようにして、Peule de chef(から揚げのこと)の有名なテラスにご飯を食べに行った。チェックインが21:00で、20:45には店を出なければならない。20:00ころにタクシーに電話をして、20:30には来てほしい、と伝えておいた。しかし、40分に来ず、電話をする。「あと10分待って!」。50分に来ず、「あと5分」。チェックインの時間の21:00に電話をすると「あと10m!」。そこにいたみんなが「それは初めて聞いた」と爆笑の渦に包まれた。

とまあこんな話を思い出した。


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