食文化シリーズ 「ムギラ」


朝7時。数日前にハルマッタンが吹き荒れたというワガドゥグは暑気が一掃されすがすがしい。こんな朝は焼き立てのバゲットといれたてのコーヒー…というわけにはいかない。こっちは腹が減っているのだ。

だみ声のおばちゃんが朝から群れを成して押しかける老若男女を小気味よく捌く。地元の人も白人(私)も容赦なし。特設のカウンターに並ぶ大皿の数々、2つのテーブルに窮屈そうに身を寄せ合う人びと。肉を噛み切り、スープをすする音、匂いにつられてうろうろする犬や猫のか細い鳴き声…ワガドゥグの朝の光景だ。

例の牛皮ソースのおばちゃんのもう一つの特製料理がこのムギラ。おそらくガーナのオムトゥ(であってるかな?)と同じもの。この起源は定かではない。コートジボアールという人もいるし、ガーナ、という人もいる。とにかく、コメの料理だし、おそらく南の方からやってきたのだと思う。

おコメを炊いてすり潰し、こぶし大に丸める。日本なら、おはぎのようなものだ。粘り気の少ないこのあたりのコメをどのようにこんな形状にしているのかよくわからないけど、いつもアツアツで出てくるので、もしかするともう一度ふかしているのかもしれない。

この団子状(そんなにかわいくはないが)のムギラに、ピーナッツソースと牛皮を煮込んだ濃いめのトマトソースかけていただく。揚げ魚か牛皮をトッピングできるが、ここはおばちゃんの店、自動的に牛皮だ。本当は手でこねながら食べた方がスープが絡んでおいしいのだが、ここのピーナッツソースは少し水気が多いので、ソースをスープ替わりにした方がベター。そんなわけで、スプーンで食べる。

始めは4つ食べていたが、あとでかなり苦しくなるので、最近は3つ。牛皮2枚が定番。お値段はムギラ一つ50Fcfa(10円)、牛皮一枚50Fcfa(10円)で、〆て250Fcfaの朝ごはん。写真は昨日のものだけど、これを書きかけたまま食べに行ったら思わず今日もムギラになってしまった…

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コメント

  1.  調査、おつかれさまです!500人のデータとはほんとに大規模ですね。
     ムギラ、食べてみたいです。グンゲの店も興味あります。ぜひ場所を教えてください。データ処理が終わったら、食事処マップ作成していただけないかなあと・・・。尾頭付のっけ盛りおごります!
     Pissy(Cissin寄り)のPetrofaの近くのチェケがほかほかでおいしかったです。もし近くに行くことがあればぜひ!(昼食時けっこう並んでます。)

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  2. Ouinonさん、アチェケのお店は激増中ですね。実は昨夜もアチェケでしたが、それぞれのお店がいろいろ工夫していて、いろんなところで食べてみたい気がします。昨日のお店はタマネギを炒め煮したものが混ぜ込んでありました。ボボで食べたやつもこんな感じでしたが、甘みが強くてよかったです。
    マップ作り、こちらも実は作り始めていたのですが、あいにくのGPS故障という事態に…大体プロットできますが、まずはブログ上でリスト作り、ということにて。

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  3. また、夜中におなかがすいてきてしましました(笑) GPS故障はつらいですね。 ボボのも含めて、マップ、気長に待ってます!

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  4. ボボはきついですね~。まだ土地勘がつかめなくて、「あそこに行きたい」があっても行けないんですよ…滞在中にベンガのおいしいお店に行こうと思ってます。

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