【科研費関連調査】ブルキナファソ20240809-0820④:北部からの避難民たち

頂いたドキュメント

トピックが散漫ですが、フレッシュなうちにブルキナファソ、セネガルに関して記録していこうと思います。

すでに1月半も経ちますが、ブルキナファソ調査のことをもう少し。
Sawadogo Hamidouさんのことは、これまでもしばしば書いてきましたが、ここしばらく、ずっとイスラーム系のNGOについて、彼の友人のことで尋ねてきました。なかなか出口がなかったのですが、今回、ようやく糸口が見えてきました。

これまで、こんな尋ね方をしてきました。

「××みたいなアソシアシオンがありますよね?あそこはキリスト教系のNGOで、教会が活動をバックアップしていますよね?そういう団体、イスラームでもないでしょうか?」

どうもずっとピンと来ていなかったようで、なかなか、こちらが納得いく答えをいただけないままとなっていました。もう一人、ここ2,3年よく合うようになった、Nanaさん。彼もフランコ・アラブを経営している方ですが、彼からは「NGO」というのが、「(イスラームの)協会」として捉えれば、7つほどそうした団体がある、という説明を受けていました。

今回の調査では、その中のいずれか一つでも訪問できれば、と思っていました。お二人には、事前にその旨を伝え、Hamidouさんから、「ブルキナファソ・イスラーム協会」のワガドゥグ第9区支部(Hamidouさんのお住まいの地域)なら、という申し出をいただいていました。ただ、非常に多忙な方なので、早朝に行きましょう、ということで、朝7時に待ち合わせ、8時には支部長のお宅の隣のモスクを訪れました。

迎えてくれたのは、Ouedraogo氏ら数名。穏やかな笑みで迎えられ、静かにそれぞれが自己紹介をし、9区のこと、Hamidouさんとの関係などをお話しいただきました。アフリカのムスリムたちは、その立場が上がるほどに慎ましやかで抑制が効いている。放っておくと、私のことばかり話を聞かれるので、その場の雰囲気をよく見て、ポイントを逃さないようにせねばなりません。今回は、9区での活動を聞きたかったので、Hamidouさんの活動への強い賛意を示し、ムスリムへのシンパシーを目一杯お話ししました。

そこで聞けたのは、9区支部が避難民のリストを作っており、かなり詳しく人数を把握していたこと、避難民の居住地域についてでした。この地域、ワガドゥグの北辺に位置し、最も人口の多い区で、2015年ころまでは「村」だったところです。今でも数年前まで畑だったところに日干しレンガの家を建ててればすぐに参入できることから、避難民の数はうなぎのぼり。その数は16,000人に上ると言います。残念ながら、まだ具体的な活動には結びついていないようですが、Hamidouさんのスンバラづくりは支部の活動の大きなモチベーションに繋がっている、という話もいただきました。

もちろん、これは研究活動の一環ではありますが、こうした活動も可能な限りサポートしていきたいと思っています。







 

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