ご恵投いただきました(高野秀行「謎の未確認納豆を追え!」『小説新潮』)


『小説新潮』11月~1月
これもお知らせが遅くなりました。この前の記事の関連です。

10月に研究会をご一緒した高野秀行さんが『小説新潮』に「謎の未確認納豆を追え!」という連載をされています。毎号、ご恵投いただき、とても興味深く読ませていただいています。この連載は、一昨年ナイジェリア北部(僕らは入れない…)、セネガル南部の風間ンス(こちらも推奨されていない)での取材をもとにしたもの。僕がひたすらブルキナファソだけをやっていたので、周囲の発酵調味料類の状況がよくわかります。

高野さん、突然この発酵調味料をやり始めたわけではなく、少し前には『謎のアジア納豆』という本に東南アジアの納豆について書かれています。東南アジアの納豆は、小泉武夫さんや石毛直道さん、さらに最近では、横山智さんがしっかりとまとめられていますが、アフリカとなると、高野さんがトップランナー。成分や薬効に関する論文はたくさんあるのですが、日本語で書かれたものなら、最も広く網羅されているように思います。

作家と研究者という呼び名の差はありますが、やっていることは同じ。「なんぜこんなところに納豆が」という驚きも共有しています。これからどんなものが生まれるのか、楽しみなところです。

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