『バースデーカード』(吉田康弘監督、2016年)


年末から年明けにかけて見た映画第3弾。

【あらすじ】
大学教員の宗一郎(ユースケ・サンタマリア)と芳恵(宮崎あおい)の間には、紀子(橋本愛)と正男(須賀健太)の二人の子どもがいる。時に静かな丘の上で家族でピクニックをしたり、誕生日を祝ったりと、とても穏やかな、幸せな家庭。芳恵と紀子はクイズ好きで、「アタックナンバーワン」がとても大好き。しかし、とても引っ込み思案な紀子は、クラスのリーダー格の女の子を出し抜いて、学校のクイズ大会の代表になることになる。紀子は彼女たちから、圧力をかけられてとうとう何も答えずに終わる。悩んだ紀子を芳恵が励ます。
そんなある日、芳恵がガンに倒れ、余命幾ばくと宣告を受ける。自らの限られた残りの時間、最後の力を振りしぼり、家族でいつもの丘で紀子の10歳の誕生日を祝う。そして、芳恵は紀子への20歳までのバースデーカードを準備する。
毎年、紀子の誕生日になると明けられるバースデーカード。カードは紀子を励まし、気遣い、時に恋愛の指南までする。そして、ラーメン屋で修行の身にあった中学生時代の同級生、純(立石蒼)と紀子が結婚することになる。大学入試を4浪した弟の正男は旅に出ていたが、芳恵との夢だった「アタックナンバーワン」に出演し、正男に呼びかけると、それを見ていた正男は急いで家に帰ってくる。正男は、芳恵から最後のカードを預かっていたのだった。そこには、紀子の幸せを願う、芳恵の気持があふれ出していたのだった。

【感想】
「母が病気になって亡くなる」というストーリーのプロットがやたらと多い気がしてならないのだけど、中でもこの作品はとてもよかったと思う。芳恵が紀子ばかりに愛情を注いでいるように見えてしまうのが、少々座り心地が悪いのだけど、安定の宮崎あおいで、全編を通してとても穏やかな映像の印象を受ける。ユースケ・サンタマリアに橋本愛、というあたりも安心して観ていられる役者さんになった気がする。
あと、この映画は監督の吉田康弘さんが原作を書かれているのですね。話がとても雰囲気を持つのは、原作者=脚本=監督というように一人がストーリーを担っていたためかもしれません。

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