食文化シリーズ 「Bahakh」と「Thiou」(セネガル番外編)
3日前からセネガルに入った。この時期のセネガル(ダカール)は、最高気温30度弱、明け方は12-13度くらいまで下がり、乾季なこともあってカラッとしている。まるで夏の軽井沢に海がついているような、夢のような気候だ。他のところで、セネガル飯を引き合いに、いかにブルキナの食文化がコスモポリスか、ということを高らかに主張したので、ちょっとしたフォローの意味も込めてこの記事を書きたいと思う。
セネガル飯、と言えば、チェプジェン(ブルキナではリ・グラ)とマフェ(ピーナッツソース)、スープカンジャ(オクラソース)、ヤッサ(タマネギソース)と西アフリカ内陸部ではおなじみの料理のオリジンだ。ブルキナで「レストラン セネガレ」と言えば、ちょっといい食堂のことだし、セネガル料理自体、この地域では最も評価の高い料理のひとつだ。
ついつい最近まで、セネガル人というのは、保守的でいっつもアブラ飯(リ・グラ:アブラゴハン)ばっかり…などと不遜な考えのまま10年以上過ごしてきたのだが、前回、今回と基本的に知らないものを食べる、という方針にしてからは、まったく印象が変わった。なので、罪滅ぼしの意味も込め、食べている料理をリスト化すべく、ブルキナでは食べられない本場セネガル食の紀行をテーマに、食文化シリーズを進めていきたい。
上の写真はBahakh。運転をお願いしているドライバーに教えてもらったレストランで出会った一皿。一言でいえば「カレーリゾット」。ここのレストランの特徴か、少し酸味が強かったのが印象的だったが、粒の感覚が残る程度に煮込まれたコメがなかなか小気味いい食感を残していた。まさかルーガあるわけでなし、ということはスパイスから作っているのかしら。早稲田の「スタライ」(マーボーゴハンみたいなやつ。レストランの名前を忘れた)ともう一つあったのがこんな感じ。頭の中に「生卵」が浮かんだ。もしくは粉チーズをかけてもうまかろうな、と思う。
下がThiou。このごろりとした野菜、そして、セネガルでは庶民の魚、タイが鎮座している。ソースは、ブルキナでいう、ソースグレンで、パーム油たっぷりの(たぶん)スタミナ食。ごめんなさい。ソースは並、やっぱりこうして具がおかずとしてあることに、セネガルの食文化の厚みを感じる。やはり、少し貧しくなると、まずは満腹感、という感覚が強くなり、当然のごとく炭水化物が多くなる。心の貧しい僕は、いつも炭水化物が過剰気味、というわけだ。すでにこれを食べて2時間が経過しようとしているが、ゲップが出続け、そしてパーム油臭い。
こんなわけにて。番外編の一回目でした。
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