仕事のリズム
「ポレポレの国、タンザニア サバンナへの2週間の旅」、こんなタイトルを旅行会社のツアーで見かけるわけだが、「ポレポレ=ゆっくり」、こういうのがアフリカのイメージになってくるわけだ。 セネガルに到着して4日目。初日は到着して、人と会ったりして、2日目は資料収集で5件ほど一気に回れて、3日目はというとほぼ一日ホテルに缶詰め。というのが、動くに動けなかったのだ。とある方に地方の大学の方をご紹介いただくことになっていたのだが、一昨日のうちに連絡がくるはずが、昨日も待てど暮らせど音沙汰がない。もちろん、こちらからも電話をしているのだが。 その間、このアポが取れなかったときのことを考え、他の可能性も探りつつ、結局連絡がつかず、この出張は断念することになった。土地勘のあるブルキナに比べ、セネガルはまだほとんどひよっこ。きっとタクシーとバスでは満足にダカール市内すら移動できない。ますます動くのが億劫になって、結局一日ホテルで少し資料整理をしたり、本を読んだり、論文を読んだり。 ここセネガルは西アフリカフランス語圏でも、コートジボアールと肩を並べる大国の1つ。ネットの速度一つとっても、ブルキナファソとは比較にならないほど早い。Youtubeが普通に再生できるのだ。よって、人の動きも速いのだが、特に優秀な人のところに仕事が集まるのは当然として、それが特に顕著な気がする。ブルキナファソなら、時にアポなしで乗り込むことも十分にあり得るが、ここはそんなことが可能な気がしない。個人主義の気も強い印象を受けるし、何やら日本にいるときとほとんど変わらないような錯覚すら覚えそうだ。 2日目のように、ツボにはまればものすごい速度で仕事は進むが、いったん外してしまうとこんな風になる。このブログ記事を書こうとして「ポレポレ」なんて牧歌的な言葉を思い出したが、街にいる限りはこんな言葉は思い出す余地もない。 昨日はなんとなく他の仕事が進んだし、これはこれでよしとして、今日明日と村の方で調査に入る。木曜日の夕方帰ってきて、金曜日はちゃんとアポがあるので、今回の滞在はこの辺まで。仕掛けの段階としては、大方仕上がってきたように思う。サブの調査地として位置づけているが、ここの面白さも十分にわかってきたし、どこまでできるかわからないが、これから何かはできるだろう。