「調査しながら書いて読むんや」

師匠W先生からのお言葉です。

以前、あまりに立て続けに調査に行くことになり、

「少し本を読む時間が欲しいんですが…」

と言い訳をしたことがあります。この言葉はその時にいただいたもので、ガーン、と来ました。確かにその通りで、教官方はどこで本を読んでいるんだろう、と思わせるほど読書量は多いし、調査の密度も濃いのです。そして、いつ書いているんだ、と思うほど書いているのです。いつかこうなれるかどうか、わかりませんが、そうなる努力はせんといけない、と褌を締め直す思いもしたわけです。

基本的に、こういう体育会系的アドバイスには弱く、ラグビーでも明治大学の故北島監督の

「前へ」(決戦前の一言がこれだけだったとか。)

という一言はいちいち感動していました。1cm前に出れば有利になるという、ラグビーのもっともシンプルな真理を言い当てている一言だな~とか。

なんか休んでいたのか、仕事をしていたのか、よくわからない2週間ほどを過ごしましたが、今日はひたすら読書に励みました。ブルキナファソは世間的に4連休の3日目で、インフォーマント、助手ともにあんまり働かせると文句を言われるので。

読んでいたのは、必読文献にも関わらず、読みそびれていたSkinnerの論文。モシのイスラーム化についての論文でした。Hajji(ムスリムでメッカ巡礼をおこなった人につけられる敬称)がある村で、メッカの人々は一夫一婦制だと語ると聞かなかったふりをした、という一節は笑いました。ここの人らしい。

読書にも少し疲れたので、今度は書くとしますか。2009年の置き土産みたいなもんですが。気分的に早く年明けを迎えたいです。

コメント

  1. 調査しながら書いて読んで飲んで遊んでください。

    返信削除
  2. お酒はしばらくいいです…飲みすぎました。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

【食文化シリーズ】ンゴレ

【日本のアフリカン・レストラン】② Tribes(アフリカン・フレンチ)

ブルキナファソで非常事態宣言