調査の終わりと10月

調査期間も残り10日前後。往々にしてこのくらいのタイミングが一番調査がはかどる。というか、焦ってめちゃくちゃなスケジュールの中を駆け抜けることになる。

今回は旧ザングエテンの調査がメインだったが、今まで行けていなかったストリートチルドレンに関わるNGOを回ったり、洪水にまつわる人々の言説を追った。決して実り多き調査だった、とは言いにくいが、まぁ、こんなもんだろ、という程度には諦めがつく程度にはできたし、また来なけりゃならんな、という見通しもできた。特に、旧ザングエテン調査は、旧市街からの撤去移動について、初めて新聞を使用したが、これが意外に時間がかかって大変だった(まだ何日か続けるんだけど)。それで、これだけでも、まだまだ興味深い記事がたくさんあって、少しずつこれも進めていきたいと思う。

10月に入り、完全に雨季が終わってしまったことを感じる。何せくそ暑い。今日も40度越えだろう。調査という名前を借りた、避暑避寒の行先であるブルキナが、こうなってはどうしようもない。昼下がり、事務所に向かう道には誰もいない。きっとここに住む人たちにとってもつらい暑さなのだろう。

昨夜、「和が家」に常連の料理人A氏が来た。昨年の献立表の10月のところをみんなで見ていたが、あぁ、そんな季節なんだな、ということで日本に思いを寄せる。キノコに海の幸、芋の煮付けに…どうせいろんなものに追い立てられるようにして学食でがっついていることだろうけど、ほんの数回のこういう食事が郷愁を掻き立てる。まだ肌感覚は真夏だけど、なんとなく秋を感じる10月のはじめ。

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