【フィールドワーク2026②】ーブルキナファソ①国内避難民問題

 

調査助手のルードヴィックと共に聞き取り
今回のブルキナファソ調査、「信仰NGO(Faith based NGO)」の役割を明らかにする、という大きなテーマを持っていました。このテーマ、実は、2022年ころから関心を持ち始めたもので、ようやく本格的に調査ができるようになってきました。

これまで調査をさせていただいていた、Cheikh Hamidou Sawadogoさんは、モスクのイマームであり、これまでフランコ・アラブ学校を運営してきましたが、2022年の年明けからPDI(Personnes Déplacées Internes 国内避難民)の就業支援を視野に入れた(PDIだけではない)「ビジネス」を展開していきます。社会的弱者を救済する、という宗教組織らしい発想のもとに始められた活動だと思います。

ブルキナファソの社会の中には、イメージ通りの貧困が渦巻いており、こうした渦中にいる人びとをいかに巻き込むか、また、支援するか、ということは、社会の誰しもが考えていることです。凋落甚だしい現在の日本でも公的支援だけではいかんともしがたく、ブルキナファソはさらに支援する手立てが少ないのが現状。社会の構造からみても、市民組織の支援は必要不可欠で、さらに言えば、それだけでも全く充足しているとは言えません。そこで出てくるのが、宗教組織なのですが、そもそも、キリスト教会のチャリティは現在のNGOの原型ともいえますし、イスラームも弱者救済が聖典クルアーンに書かれているほど、こうした意識は高いと言えます。

Sawadogoさんのところは、いつでも色々と聞けるようになったのですが、サンプルが一つでは…ということで、いろんなところに仕掛け、ここ何回かの調査では、それを横に広げる、という作業をしています。こうした支援をする人びとを調べるにあたり、いわゆる比較調査になることから、支援対象を絞り込むことにし、地の利のあるSawadogoさんの事務所のあるワガドゥグ9区に地域を絞り、そこで大きな問題となっている上記のPDIを対象としている「団体」を見ていくことにしました。

PDIの女性たちが栽培する畑
前々回(2024年年始)の調査の際に、Albindaから移ってきたイマームと面会、さらに、年末年始の調査の際にルードヴィックに教えてもらった、やはり北部から移り住んだ人たちに改めてコンタクトすることができました。合計で10名ほどに話を聞くことができたのは、大変意味深いことで、この短い調査の中のとても充実した成果の一つですが、その一方で、「NGO」と呼んでみたものの、果たして、「組織」と呼んでよいのかは、新たな疑問として浮かび上がってきました。この辺は学会発表のネタバレになるので、詳細は書きませんが、ではどう呼ぶのか、というあたりで少し頭を悩ませています。

いきなり調査の核心部になりましたが、今回はこんなことをやってきました。

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