【フィールドワーク2025-2026】アソシアシオン(Association)かソシエテ(Société)か?

サワドゴさんが購入した土地

 28日、30日と10年間継続しているイマーム、サワドゴさんの事務所を訪問した。また恰幅がよくなった気がするが(人のことは言えない)、貫禄が増し、1年半という長い間訪問できなかったことを詫び、この後はもっと頻繁に来るように言われる(そうしたいのはやまやまだが)。宗教の調査なので、もちろんなのだが、毎回ここを伺うと、何度も何人もの人に祈ってもらえて、何だかご利益があるような感覚を持ってしまう。

2023年の1月に立ち上げたスンバラ・プロジェクトが軌道にのり、順調に製造、販売が行われている、という報告を受け、この先の展開として、いくつかのプロジェクトの立ち上げを進めていることの話が聞けた。すなわち、石鹸製造とコットンの布の製造販売、なのだが、サワドゴさんは、すでに着々と準備を始めている。このうち、石鹸の製造に関しては、当初より希望していたものだったが、コットンの方は何かピンときたのだろう、すごいスピードでビジネスを始めている。

石鹸ビジネスを始める予定
石鹸はこれから講習を受けて始めるとのことだが、すでに象りをする機械を制作し、アソシアシオンのロゴが入るようにしている。あとは講習を受けるのと、原材料の仕入れのための資金をためるという段階だ。

下の写真はサワドゴさんがスンバラなどを売っていたブティックをコットン販売のための店舗に改装。スンバラなどは事務所近くの広場に立てた小さな小屋に置いているそう。

3つの商材を柱として、製造から販売まで手掛ける予定だが、これらの製造は、しばらく前にサワドゴさんが購入した土地(トップの写真)に工場を作る予定。こちらも資金調達待ちとのことで、この後の展開が待たれるところだ。

繊維の販売も始めた

こうして手広くビジネスを展開するサワドゴさん、2023年に話していたように、多くの雇用を生んでいるのは間違いない。とにかく安定した仕事の少ないこの地域にとっては、大変重要な人物であることは間違いない。

そして、サワドゴさんが紹介したい方がいる、とのことで、30日の午後に紹介を受けたのがイルブドゥさんという女性。お連れ合いに先立たれ、3人の子供を抱えながら、ごみ収集業を行っている。7人のスタッフと共に、「タクシーモト」と呼ばれる3輪車と2頭のロバに荷車を引かせ、忙しく収集をしている。

Ilboudouさん、サワドゴさんと。
サワドゴさんの場合は、最初から見ているので、商売が必ずしも、いわゆる会社(Société)としてというよりも、地域社会に資するもの、つまり、アソシアシオンであることはわかるが、イルブドゥさんの場合は、もっと生活を自助的に営むためのいわゆる「会社」としての要素が強いよう。このことを質問すると、小さいうちはアソシアシオン、少し大きくなったら会社にする、という少し私の考えと異なる答えを受ける。間違いなく雇用を生んでいるので、やっていることはサワドゴさんと違わないが、どこか腑に落ちない。アソシアシオン=NGOだとすると、商行為に軸足があるよりも、福祉的な意味があるべきでないのか…などと、思考をめぐらせていた。

ノン・ロティ(非分譲地)という、都市の周縁にあり、こうした人々の動態は、地域にとってとても重要で、益々大きくなるワガドゥグを豊かな空間にするためのアクターとして活躍していくことだろう。

年内の投稿はこれが最後になります。どうぞよいお年をお迎えください。


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