投稿

2025の投稿を表示しています

【日本のアフリカレストラン】⑦ アール エム アシリ カフェ アンド ダイニング@中書島(タンザニア料理)

イメージ
  「串かつ」もそそるが… ティンガティンガの看板。なかなかかわゆい。 先日、学会の資料を作りながら日本に住むアフリカ出身者の都道府県別のデータをみていたのですが、なんと、京都府はアフリカ出身者が非常に少ない。近くにウスビ・サコさんやら、関係のアフリカ出身者が多かったし、それはとても意外な数字でした。何なら、京都在住のセネガル人はゼロ、とか。 これと関わるのか明確に説明はできませんが、アフリカ研究の中心でもある京都において、実はアフリカ料理店は今回訪れた アール エム アシリ カフェ アンド ダイニング 一軒のみという、寂しい状況。以前、ある知人とご一緒させていただいて訪問を試みましたが、「予約なし」のため、店は閉まっており、残念ながら見送りとなりました。今回は、アフリカ研究仲間二人から誘っていただき、ようやく現実のものとなりました。 店内は、元々居酒屋かなんかだった店を居抜きで使っていることがよくわかるつくりだけど、なかなかきれいにされています。きいと先にお店に入っていると、友人たちがそぞろに入店する。メニューは以下の通り。アフリカ料理屋としては、標準ないし若干安め。ウガリやチャパティ、サンブーサなどなど、わくわくする名前が並ぶ。 メニュー まずは軽食から、ということで、サンブーサとマンダジを先にいただくことにする。サンブーサはサモサと言ったほうが通りがよいでしょうか。マンダジもサンブーサもインド起源、想像するに苦力(クーリー)たちが東アフリカに持ち込んだものだと思うのですが、すっかり現地化し、私がケニヤやタンザニアを訪れた際には、自国料理と言い張る人もいたほど。 サンブーサ(サモサ) マンダジ とりあえず、スナックをいただいた(私は昼ビール)後、メインの2品。ピラウとウガリをそれぞれ2人前ずつ、みんなでつつくことに。ウガリは1996年の初アフリカ以降も何度か食べていて、何が美味しいか、ということは十分に理解しているものの、ピラウは…ピラフ?ビリヤニ?の類似品くらいの認識。同行したきいも問題なく食べていたけど、帰り際に「あれ、カレーピラフ?」と言ってはいけないことを…これはレストランの問題というよりも、ピラウという料理そのものの問題なので、ここのお店は全く問題ない。しかも、きいが気が付いたのは、コメが違うこと。たしかに長粒米を使っていて、この店のこだわりの...

禁煙1年

 2024年5月23日… 第1クオーターも終盤、色々と忙しくしている中、猛烈な咳に悩まされていました。かかりつけの病院に診てもらうも改善の兆しは見えず、コロナでもなく、という先行きの見えない闘病生活はなかなかにつらいのですが、タバコを吸った後に訪れるほんの一瞬の咳のない世界、それだけを求めて喫煙所に通い詰めていました(なぜかタバコを吸うと咳が止まる一瞬がありました)。 そして、知り合いのドクターに診てもらい漢方を使うようになり、若干の効果は認められたものの、劇的な変化が見られなかったため、呼吸器科の専門医を予約したその日、激しく咳込み、持っていたタバコを最後のタバコにすると宣言して、始まった禁煙。 そもそも、ラグビーをしながらも練習後の一服が楽しみだったり、夜に紫煙をくゆらせながらウィスキーを傾けたり、喫煙所コミュニティを起点にいろんなことが始まった、というタバコから恩恵しか感じていなかった僕が禁煙など、今でも全く信じられないし、相変わらずタバコの香りは今でも好き(わざわざ吸おうと思わなくなったのだけど)。「一大決心をして…」というわけでもなかったこともあり、自分の中ではかなりカジュアルな禁煙のつもり。なので、意志が強いとか弱いとか、余り気にならないので、勧められたらたまに吸う。そんなの禁煙ではない、と言われたらその通りなのだけど、この1年でたぶん4本吸った。 まあ、これくらいでよいかな、と思いながら、次の1年もうまく続きますように。

【フィールドワーク】保見団地訪問(2025年5月9日)

イメージ
  保見団地の入り口 今年度は大学のカリキュラムが少し変わり、GWに続き3日間の補講期間があります。同僚の何人かはこの時期に海外に行ったりしていますし、私も研究中心の生活でした。補講期間は名古屋で研究会(というかゼミ)に参加し、昨日は、かねてから計画を立てていた保見団地の調査に行くことにしました。 と言っても、一人でブラブラするわけにもいかなさそうなところ。保見団地のNGO活動にも長くかかわられてる大谷かがりさん(中京大学)に、長年保見団地で活動を展開する トルシーダ の伊東さんをご紹介いただき、いろいろとご教示を乞うことにしました。 「保見団地」と言っても、一つのまとまった「公団」ではなく、いわゆるURと県営住宅の2つの地域に分かれており、さらに「団地」の周囲に一軒家の「団地」があります。公団と県営住宅を隔てる南北の境界を隔て、別世界(公団の方は清掃員がおり、県営の方はいない)、また、外周道路を隔て外側の一軒家団地には、比較的敷地の広い瀟洒な建物が多く、そこにも一種境界のようなものを感じさせます。 保見団地周辺地図 朝9時半、今年愛知に進学した卒業生を伴い、保見団地に入る。久しぶりに入る巨大な団地群と人気のない異様な空間に少々違和感を感じました。僕自身、小学校2年生から5年生にかけてこうした「公団」に住んでいたことがありますが、今考えれば、当時は小規模だった2クラス、80名ほどの同級生がおり、若い家族が多くてとても明るい雰囲気だった空間が、晴れていればとても気持ちの良いのでしょうが、どんよりとした天気がさらにこの空間に影を落としているようにも見えたからかもしれません。 遠景 異様なほどに巨大なコンクリートの壁 伊東さんに保見団地のことをいろいろと伺う。1990年の入管法の改正は、バブル期の製造業の好況による人手不足を補うため、ブラジル人の「帰国」を促すことに。ブラジルには、1908年以来26万人の日本人がブラジルに渡り、現在では、6世がおり、「日本にオリジンを持つ人」は100万人を超えると言われています。このように、ブラジル社会には日系人が数多い ことにより、1990年の入管法の改正、さらに当時のブラジルのインフレが多くの日系ブラジル人が日本に向かうことを後押しします。そして、多くの日系ブラジル人が人手不足にあえいでいた日本の製造業の現場に入り込んでいくよ...

TICAD・アフリカ学会:産官学とは言いますが…

イメージ
  5月17日、18日の両日に開催されたアフリカ学会が終了。先日ブログでも紹介したように、和崎先生らと共に フォーラム(分科会) を組織し、会期中はこのメンバーとひたすらにディスカッションをし、非常に濃厚な時間を過ごしました。 いろんなところで言っているので、このブログのどこかにも書いたのではないかと思いますが、TICADが行われる年の学会くらいは、TICAD、学会が連動してもいいのではないかと思います。結局行けなかったのですが、公開シンポが「社会実装」を謳っているのであれば、意図的にシカトか?!と思ってしまう…TICAD「東京国際アフリカ開発会議」の「開発」が経済のみならず、相互の文化・技術交流なども含みこむのであれば、アフリカ学会は非常に象徴的な学会のはずですし、学際研究としての地域研究は多様で複合的な視点からアフリカを分析していて、間違いなく重要な知見が数多くあるはず…TICADが始まって約30年間、両者は一度もオフィシャルに協働したことはなく(私も何度か「サイドイベント」を組織したことがあります)、これは政府・行政は学術に目を向けてこなかった、ということの証左ではないでしょうか。逆に、学問の独立性はともあれ、学会自体が「社会実装」(最近この言葉があまり聞かれなくなったような気がしますが…)を本気で考えているのか、という辺りも疑問。 国威発揚のために、積極的に働きかけるべきとは毛頭思いませんが、日本のアフリカ研究は、世界的に長い歴史と多くの業績を残している学会です。学会員も1000人ほどおり、地域研究学会としては、異例という話も聞いたことがあります。とある知人が「発表もせずに、知識の搾取ばかりですいません」などとおっしゃっていましたが、「知識の搾取」でもよいので、政府・行政の方は一度見に来るべきだと思いますし、それなりの専門知識をベースにして政策を積み上げるべきだと思います。そして、「産」も然り。きっと、ビジネスのタネや人材が多く眠っているはず。そして、長い目で見て、こういう学会に時間もお金も投資すべきではないかと思います。 そんなわけで、TICADの度に恒例となるつぶやきですが…

【出版】藤本武・八塚春奈・桐越仁美(編)2025『食文化からアフリカを知るための65章』明石書店

イメージ
2025年6月2日に『食文化からアフリカを知るための65章』( アマゾン /明石書店)いよいよ出版されます。 2018年末に、その後、籍を置くことになる京都精華大学を会場として行った「 第2回 アフリカ発酵食品文化研究会 」が本書の母体となった、アフリカ食文化研究会(正式な名前ではないですが)で、2023年からは東京外国語大学のアジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究「 アフリカ食文化研究-変貌しつつあるその実像に迫る―(jrp000289) 」という名前で活動をしています。これまでに、この研究会からは、すでにいくつもの論考を発表し(例えば、 『農耕の技術と文化』30号 など)今回の出版にたどり着きました。 私は以下の4章分を分担執筆しました。 第8章 西アフリカ乾燥地の伝統的主食:雑穀で作られる練粥「ト」 第17章 西アフリカに広がる米食文化:セネガル料理の影響と土着の料理との融合 第36章 アフリカの納豆文化:西アフリカの味を決める発酵食品 第46章 チャパローソルガムでつくる地酒(ビール) しかし、これでいよいよ手持ちのネタは玉切れ。なんか新しいネタを考えておかねば… もし、奇特にもこのブログを読まれている方で、ご所望の方がおられましたら、ほんの少しお安くお譲りできると思いますので、ご遠慮なくお申し出ください。

【子ども学と子育て】Vol.27 キイチロウとフィールドワークする(GW家族企画)

イメージ
岐阜城  「信長の野望」、僕が中学生の頃にはまったゲームは、30年以上たった今も多くの人たちの間で楽しまれています。ゲームをしなくなってずいぶん経ちますが、昨年のクリスマスに「サンタさん」がキイチロウにこのゲームを持ってきました。「サンタさん」の気持ちを察するに、社会がメチャクチャ得意だったお父さんに似ずに、未だに都道府県名がほとんどわからないこと、位置関係も名前も県庁所在地も、そこにどんな産業があるかも…お父さんは、5年生の頃には市町村単位で人口やら産業やらを知っていたのに… 子どもに自己投影してしまう、パワハラ、アカハラ気質を吐露しましたが、「信長の野望」作戦は結構成功している気がします。とてもゲームが難しくなっているおかげで、小学4年生のキイチロウには一人でやるのは難しく、僕のサポートが必要なこと、物語に少しずつ興味が出てきたこと、昔の地名だったりしますが、漢字を読もうとすることなどなど、苦しまずに背伸びをしているのは、とてもよいこと。 キイチロウの芽生えた好奇心をさらに強くしたい、という狙いもあり、今年のGWはお城廻りをすることにしました。「信長の野望」、現在、織田信長でご機嫌に快進撃を続けていることもあり、織田信長のルーツを訪ねる旅、ということで、岐阜→清州→名古屋と、回ることとしました。 GW終盤ということで、渋滞回避のため5時過ぎに自宅を出発し、岐阜公園に着いたのは8時前。さすがにまだ誰もいないだろうと高をくくっていたら、すでに金華山行のロープウェイには長蛇の列。1時間近く待ち、頂上に上がり、岐阜城の天守閣に登る。途中、疲れた…などと言いながらも、城内に入り、展示を一つ一つ一緒に見ていると、疲れも見せずに嬉々としていろいろと質問してくる。あふれ出る好奇心に思わず目を細めながら、一緒に展示を見て回り、天守最上階から下界を眺める。決してゲームでは経験できない信長も眺めたであろう、絶景を見て、少しは感動してくれたでしょうか。 岐阜城内の織田信長の甲冑と。 岐阜城の後は、近くの歴史博物館へ。10年ほど前に一度地球研の企画で訪れて、展示の充実ぶりは知っていたので、ここはセットで連れてきたかったところです。ここの常設展は、戦国武将としての織田信長の功績はもとより、「楽市楽座」の展示が充実しているのがよいです。ゲームでもお金を持っていればいろいろできるのです...

【日本のアフリカン・レストラン】⑥「+221」と「Afributik」@坂戸(セネガル料理)

イメージ
「マフェ」 日本のアフリカ料理屋6軒目は、ようやく来られた「+221」。なんのこっちゃと思われるでしょうが、これはセネガルの国番号。このお店は、どちらかというと、隣にあるAfributikの方が有名で、セネガルの食材が大体手に入るお店としてよく知られています。いつのころからか、このお店のオーナー(おそらく)のセネガル人女性が出す料理がおいしい、という話が聞こえてきて、早く行ってみたかったお店でした。 東武東上線「若葉」駅から徒歩5分ほどで到着し、店の中に入ると、セネガル人男性7名ほどがたむろっている。ダイラで見たことのあるような顔がちらほら。やっぱりこの辺にもセネガルの人が住んでいるのが分かる。 席に着き、さて、何をいただこうかしら。お店の人を呼び、「今日はなにがあるの?」と聞くと、「全部あるわよ」…アフリカ的にはこれは信じてはいけない言葉。フランス語に切り替えて、ボロヘかチェブジェンを、というと「ない」と(笑)。それ以外は大概あるそうで、ある意味ビンゴ。あんまりいじめてもいけないので、「マフェをください」。 さすがですね。もうちょい肉を入れてほしかったが、値段もリーズナブルだし、味もよい。ボリュームもしっかりしていて、ほぼ満点でしょう。 隣り合っているアフリブティックと+221 +221の看板 食事後にオーナーとも挨拶。実は、ダカールで一度顔を合わせたことがあり、先方もご記憶でよかったです。連絡先を交換して、再開を期す。その後、Afributikにも寄る。噂にたがわぬ品揃え。僕が知らない調味料もそろっているし、美容系用品もたくさんあり、アフリカ系の女性がそれなりの数いることも推察させる。 ファタヤ メニュー  やっぱり、もっと早く来ておくべきだったし、この後、また行かねば、と、ファタヤを食べながら思ったのでした。 食べログ:https://tabelog.com/saitama/A1103/A110304/11062099/

2025年度 今年度やること

すでに4月も過ぎ、GWに差し掛かっていますが、今年度の目標というか、Todoというか、これからこんなん出ますなども。元気に仕事してます、報告です。 【研究】  昨年度いっぱいで自分の科研費が終了。また、分担者としてかかわっていたものもいったん終了しました。残念ながら、萌芽研究しか出せなかった自分の科研費は不採択でしたが、二つの科研費プロジェクトの分担者としてお誘いいただき、研究者としては研究が続けられることになりました。一つは、「 ポスト世俗時代における地域間比較宗教学に向けてー複眼的世界像の構築と分析 」(基盤研究(A)、代表者:伊達聖伸)、もう一つが「 イスラーム教育と世俗の越境・融解:ムスリム側から描く「ポスト世俗 」(基盤(A)、代表者:日下部達哉)です。この二つはそれぞれのテーマに沿った海外調査がメインです。このほか、学内の「個人研究奨励費」というのをいただきましたが、こちらは在日アフリカ人調査に充てる予定にしています。 一応、調査については、こんな感じで目途が立ちました。で、「いっぱい書きます」は宣言しておきます。まず「書きました」は2.5冊ほどあります。いずれも明石書店のエリアスタディーズシリーズですが、『食文化からアフリカを知るための…』『ガーナを知る…』『ブルキナファソを知る…』と寄稿しました。この辺は年度内には必ず出版します。 そして、現在書いているもの、書き出したものです。まず、昨年度までの科研費の成果出版の目途を立てる(原稿を出す)こと、日下部科研の先行プロジェクトの成果発表の原稿(2本)が大きめのお仕事です。このほか、『ブラック・ディアスポラ事典』の編集委員を仰せつかっており、2027年度出版を目指し、打ち合わせを行っているところです。そしてそして、これだけ受けておいて大丈夫か?!ですが、博論、何とか今年度こそ目途を付けます。 【教育面での目標】 昨年度は、グローバルスタディーズ学科が一巡し、無事に1期生が巣立っていきました。我われも授業が一巡し、ベースが固まってきました。今年度は新たな講義資料を作成する必要はないのですが、来年度からの本格的な学部再編を前に、いくつかの準備をせねばなりません。講義科目は、大きくフィールドワーク関連科目、比較社会学、子ども学概論というのを担当していますが、文化人類学の近接科目でもある比較社会学の充実化...

【発表】アフリカ学会第61回学術大会@京都大学 フォーラムフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」

イメージ
  5月17日、18日に開催されるアフリカ学会で発表します。大体毎年発表していますが、今年度は、松本尚之さん(横浜国大)を筆頭としたフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」の発表者として登壇します。 在日アフリカ人研究は和崎先生が切り拓き、和崎先生らがこの研究領域をはじめてから、その環境や動態は大きく変化してきました。こうした現状を踏まえ、改めて発展的に展開していこうとする試みです。 プログラムは以下の通りです。 ++++++++ F-07 在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大 企画代表者:松本尚之 (1)松本尚之(横浜国立大)「趣旨説明:変動する在日アフリカ人コミュニティーナイジェリア出身者の事例から」 (2)清水貴夫(京都精華大)「宗教的な結節点をつくる 在日セネガル人コミュニティの新たな展開」 (3)若林チヒロ(埼玉県立大)「在日ガーナ人と第2世代の動態ー多様化するライフコース」 (4)菅野淑(愛知淑徳大)「在日セネガル人ミュージシャンの動態」 (5)和崎春日(中部大)「在アジアアフリカ人の空間的伸長と時間的増深をささえる自己規定と社会原理」 コメント(プログラムには出ていません):鈴木裕之(国士舘大学)、小川さやか(立命館大学) 討論 +++++++++

【子ども学と子育て】Vol.26 子どものころの記憶を伝える

イメージ
初めて取ったタケノコを手に 僕がタケノコ堀りに行ったのはいつ頃だったか…最初に行ったのは、おそらくは小学生の低学年の頃だったのではないかと思うけど、その後、毎年ではないけど何度かは竹林に分け入ったのを記憶しています。それ以外にも何度か、タケノコ掘りをしたようなきがしていて、熟練しているわけではないけど、体が勝手に動くようでした。どれくらいタケノコ掘りをしたかなどの記憶はぼんやりしているのですが、、最初期に食べた「タケノコの刺身」がとてもおいしかったことや、父母と一緒にタケノコを掘った記憶はあります。 とてもよく整備された竹林 今回訪れたのは、木津川市の山林。「加茂女(かもめ)」というNPOが管理する竹林です。大変よく管理されていて、竹林の下草はきれいに刈られ、傾斜には階段が作られ、敷地内には、竹で作ったトイレ、竹炭を作り、窯(ピザ用)には竹がくべられていました。竹をうまく利用しようという姿勢を感じました。 タケノコって意外に重い 簡単に説明を受け、早速タケノコを探しにいくのですが、「パパ、タケノコどこにあるの?」。あっ、そっか。そういうのもわからんのね。その辺を見まわして、タケノコの頭を指す。一本目はタケノコの周りの土を掘り、根元のところまで掘り進める。竹の根を切り、タケノコを取り出すと、「見せて~」。じっさいに持ってみるとずっしりとして、「重い~」。 自分で見つけたタケノコを掘ってみる 今度は自分でやってみて。ということで、自分で掘ってみる。家の花壇の土位しか触ったことがない貴一朗にとって、本格的に土を掘るのは初体験。小さなツルハシで回りを削るように掘っていかねばならないのだけど、こんな姿勢でやるもんだから、すぐに「代わって~」。ツルハシの大きさからすると、まだ片手で操るのは難しいか… ピザもついていた 2時間ほどタケノコを掘り、土嚢袋2袋分。おそらく20㎏ほど取れて、もうお腹いっぱい。お昼には、タケノコご飯、焼き芋、ピザを出していただきました。これで大人4000円は安いですね。 帰宅してから作ったタケノコご飯 帰宅して余勢を駆ってタケノコの下ごしらえをし、まだ熱を持った状態でタケノコをいくつか取り出してタケノコご飯を作る。柔らかなタケノコ、美味しくいただきました。タケノコ生活3日目ですが、土佐煮、筑前煮、若竹煮と知りうるタケノコ料理を作り、あと少し。貴一朗が「ペ...

【子ども学と子育て】Vol.25 お弁当づくり

イメージ
  今シーズン最後の弁当。野菜少な目。 貴一朗は小学校の3学期が終わり、それ以来2週間は給食がないので、お弁当生活でした。私自身も本学の学食はすでに食べ飽き、職場の変わった自分の分と連れ合いの分も含め、この間、 作り続けました。 まさかキャラ弁など作れるわけもありませんし、全て手作りということもできないので、冷凍食品なども適当に使い、オカズが前の日と被ったりしながらでしたが、何とか最終日を迎えました。最終日の今日は貴一朗のリクエスト弁当。チャーハン、メンチカツ、卵焼き、ちくわキュウリ、ミニトマト(なかなかのハイカロリー…)とちょっとお野菜(写真)です。 そもそも料理を作るのは好きなので、それほど苦痛ではないだろうと高を括っていたのですが、普通の料理と弁当の料理がこうもちがうものか、というのを痛感しました。汁が出ないようにする、隙間を埋められるオカズをいくつか用意しておく、少しは彩りを考える(放っておくと茶色くなる…)、などなど大変でしたが、いろいろ勉強になりました。 夜布団に入ってから翌日のお弁当のことを相談して、眠りにつく。料理に関心を持った貴一朗に包丁を持たせる、味見をしてもらって一緒に調整する、などなど、大変な中で、こうした時間はとても楽しいものでした。僕が感想を聞きたがるからか、夕飯を食べながら反省会。「今日はちょっと塩辛かった」とか、「あのおかず、ちょっと苦手な味付けだった」とか、正直に言ってもらえるので、「パパ、あれまた作って」の感激は大きい。 先週、新学期が始まり、貴一朗は4年生になりました。だんだん少年になる彼がいつまで弁当を楽しんでくれるんでしょうね…とにかく、空腹で生活に障害がでないように、そして、仮にも「食」で何本も論文を書いている身。食から社会に関心を持ってくれたら、望外に喜ばしいです。

社会実践力育成プログラム:アジア学院2024

イメージ
アジア学院のコーディネーターのタカシさん 本学には「 社会実践力育成プログラム 」というオフキャンパスプログラムがあります。大学の外の社会との結びつきを学生に意識させるうえで、僕は個人的に大変有意義なプログラムだと感じています。 京都精華大学に赴任し、当時は「一人2プログラムを企画」するよう言われ、最初に思い浮かんだのが、アジア学院プログラムでした。僕自身、大学生のころに5回ほど訪れ、就職先としても考えたことのあったほど、馴染み深い。恩師や同窓生と過ごした濃密な時間、一人ひとりを思い出すことは困難でも、「多文化共生」や「異文化理解」を体で感じ、今、自分自身が文化人類学に関わるきっかけとなった場所。すべてではないにせよ、一部の学生には確実に刺さるはずだと確信していました。 コロナ禍の2021年度から始めて今回で4回目。夏場はセネガルのプログラムがあるため、どうしても冬になってしまいます。冬はアジア学院も静かで、活動もある程度制限されてしまいますが、それでも参加者同士、またアジア学院のスタッフの密な関わりは変わることなく、私が伝えたいことは冬開催でも十分に学ぶことができると思っています。このプログラムのいくつかのポイントについて書いてみようと思います。 オリエンテーション アジア学院、どれくらいの方がご存知なのでしょう。 URL を見れば大方のことがわかりますが、少し理解しにくいのが、学校なのか、NGOなのか、という点だろうと思います。私は、学校かつNGOと理解しています。創設者の故高見敏明さんが掲げる理念は、現在につながる思想や姿勢が現わされています。国際協力の表面的なソフトは、アジア学院が生まれた1950年代に較べると大きく変化しました。アフリカをはじめとする「南」の世界は、大きく経済発展し、必ずしも「支援」という形がよいとは限らなくなりました。そのため「支援」という面でのみ活動を展開しようとすると、上滑りしてしまっているように思います。 みんながみんな、専門的に「南」に関わることはできません。また、その必要もないと思います。しかし、生活習慣の中で思いを馳せることは難しいことではなく、アジア学院で学んでほしいのは、そのきっかけのようなもの。さらには、民主主義を小さな実際の体験として考えられるようになること、その民主主義がどのように養われるのか、とうことだったりします...

桜の季節

イメージ
この週末は天候にも恵まれて、京都はお花見日和。出張が入る予定だったのですが、あいにく先方の都合が悪くなり中止。ならば、ということで、桜を見に行くことにしました。 土曜日は家族と、日曜日は学生たちと、と2回も花見ができました。今朝もまだまだ満開で、3回目も楽しめた気分です。 この季節、京都に住んでいてよかった、と思います。冬は嫌いではないですが、夏の暑さだけは閉口ものですが、この時期は本当に気持ちがよいですし、どこに目をやっても目が福々しいのが素晴らしいです。 写真の1番上の写真のアングルは、ここ数年間定点観測しているところ。比叡山と高野川。山がくっきり見えている冬の景色もよいですが、春ぼらけのこんなのも良いですね。 しばらく続くこの季節、楽しみたいと思います。 4月7日 通勤路(高野川沿い)にて 4月7日 通勤路(高野川沿い)にて 4月7日 通勤路(高野川沿い)にて 4月5日 鴨川沿いにて きいが注いでくれるビールは最高にうまい。