光が丘公園の宴

友人Iさんの送別会。

フランス、トゥールーズで知り合ったIさん。なぜか他の日本人から嫌われていたわれわれ数名は、ちょいちょいと呑んだり、近くのガロンヌ川でピクニックに行ったり。当時からそう感じていたが、命の洗濯の日々。たぶんみんな5年後のことなんて想像もできなかったと思う。僕のことを言えば、会社を辞め、NGOで働いてみたものの、言語のレベルで躓いた。この時に、師匠W先生と知り合った。研究者としてやっていけるか…と言う不安と、ダメだったときのことをよく考えていた気がする。よく勉強もしたけど、ルームシェアをしていた台湾人とIさんたちとよく飲んでいた。

それから5年ほど。幸いにしてIさんは素晴らしい伴侶とゴールインして、(たぶん)夢だったフランスへの移住を果たす。僕はとりあえず院生生活を謳歌している。他の消息の分かる友人たちもそれなりにやっている。それだけで上出来。

送別会は練馬区の光が丘公園で行われた。フランス贔屓らしく、外で持ち寄りで。Iさんの旦那の友人とIさんの仕事仲間にフランス時代に知り合った友人たち。フランス人たちはそれぞれ上手な日本語を話し、日本人もほとんどがフランス語を操る。残念ながら今更アフリカ訛りを隠すことができるわけもなく、皆さんに一発でばれる。

Ou tu a appris?(どこで勉強した?)

まま…数枚のシートの上にはすでにワインの空き瓶が数本、パテやらサラダやらが所せましと並ぶ。ぼくも持ってきたバゲットとチーズをそこら辺におき、歓談。

旦那氏の友人は某外国語学校で知り合った人たちが多い。いろいろ話を聞いていると、アルジェリア・オリジンの人、コートジボアール・オリジン、日経のフランス人など、なかなか多種多様。今のところ皆さんまっとうな会社で働いているようだけど、アグレッシブなアイディアもちらほらと。少し調査者の血が疼くが、旧友の送別会にて、しばし我慢する。

そうこうしているうちに、公園の閉まる時間になってしまう。楽しい時間はすさまじく早く過ぎる。久しぶりに感じた「しっかり遊んだ」感覚とみんな最後まで笑いながら(そして酔っ払って)見送ることができたのがすごく充実した感覚を残した。

パリに行く理由が一つ増えた。似合わんけど…

コメント

  1. みきちゃんがイボリアン紹介してって言ってました...

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  2. は、はい。かしこまりました。で、いつ?

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