2026年度始まる:今年度の抱負と計画
![]() |
| 花見をしたものの、今年はちゃんと桜を愛でることができず… |
葉桜どころか、なんだか初夏のような陽気。新学期が始まり、1週間一回りしました。なんとなく、雰囲気がつかめてきて、見通しも立ってきたころ。そろそろGWも近いし、あっという間に一年が過ぎ去っていくことでしょう。
さて、新年度も始まりましたし、所信表明的な投稿をしておきたいと思います。どこまでコンプリートできるでしょうか。
今年度も、科研費不採択だったものの、二つの科研費の分担者とさせていただいているので、アフリカ、日本での調査を続けながら研究活動を展開できそうです。ありがたいことです。その他、1件がまだ確定していませんが、セネガルの仕事が入りそうですし、大学の出版助成をいただくことができ、前の科研費の成果物の出版を進めることになります。このほか、現在執筆中の原稿が4本あり、年度内か年度をまたぐくらいのタイミングで分担執筆が3冊出る予定です。
センターの活動も頑張りたいところです。今年も「アフリカ・アジア現代講座」、また、いくつかのイベントの開催を見込んでいます。都度、こちらのブログでもアップしたいと思います。
食文化系の仕事、去年はなんかずいぶん書いた年でした。研究面では、新しい視点を進めていきたいと思っています。今、考えているのは、食材の民族誌的な資料の作成と生態学的な分析を考えています。そして、アウトプットは、少しずつパッケージ化されてきた食文化に関する教材を整理し、今まで書いたものを少しずつ直接いろいろな人にお伝えする、というフェーズにしたいと思っています。
今年度の研究計画、大学のウェブサイトのどこからか見られるのだと思いますが、見つけられなかったので、少し整形したものを以下の通り示しておこうと思います。
【 研究テーマ・目的・方法 】
2026年度は、2025年までに引き続き2つの研究テーマに取り組む。
①「在日アフリカ人の日本社会への適応に関する実践的研究:特にフランコ・フォン・アフリカ出身者に注目して」
コロナ禍の2021年より再開した在日アフリカ人研究も5年目を迎える。これまで、在日セネガル人に着目し、送り出し国側の社会経済的変化による来日する人びとの属性の変容(清水2024(論文)また、2023年に埼玉県東松山市に設立された「ムリッド教祖の家Keur Serigne Touba」を中心とする宗教的な紐帯の形成を観察してきた(清水2025(日本アフリカ学会口頭発表))。2025年度には、これらの研究を土台とし、移民研究でもしばしば検討されているホスト社会の言語習得の状況を、「ムリッド教団の家」に関わる在日セネガル人を中心として観察してきた。2025年の研究では、在日セネガル人を対象に日本語教室を開催することにより、日本語習得への意欲や言語習得の際の特色が次第に理解できるようになってきた。
今年度は、2025年度の言語習得と中心とする在日セネガル人の日本社会への適応状況をさらに観察しながら、和崎春日氏(本学CAACCSセンター研究員)による在日カメルーン人研究を加え、言語的障壁の高いフランス語圏出身者全体の特色を捉えていこうと考えている。ちなみに、カメルーン、セネガルはフランス語圏アフリカ出身の在日者が最も多い2カ国であるが、セネガル出身者にはムスリムが多く、カメルーン出身者にはクリスチャンが多く、出身地と宗教の相関関係まで比較検討する。
また、本研究に関しては、他の研究協力者と共に科研費申請を予定しており、本年度は以上の調査を遂行しつつ、松本尚之氏(横国大)、若林チヒロ氏(埼玉県大)らと共に研究会を開催し、移民学会、移民政策学会などにも視察して研究を整理することも重要な目的である。
②西アフリカにおけるイスラーム系の信仰NGOの社会的機能に関する研究(科研費・基盤(A)「ポスト世俗時代における地域間比較宗教学に向けてー複眼的世界像の構築と分析」(代表:伊達聖伸)、科研費・基盤(A)「イスラーム教育と世俗の越境・融解:ムスリム側から描く「ポスト世俗化」像」(代表:日下部達也)関連研究)
一連の科研費(基盤(B)21H00651(代表者:清水貴夫)、基盤(A)21H04413(代表者:日下部達也)ほか)以来の西アフリカのイスラームと政治、教育の人類学的な研究の延長線上に研究を展開する。2025年度には標記2研究プロジェクトの現地調査を行った。本年度は、これらで収集した資料の整理、執筆活動を中心に行う。
③セネガルにおけるし尿汚泥の農業利用の可能性に関する研究
セネガルの半乾燥地では、土壌劣化が恒常的な問題となっており、土壌の有機物を増やし富栄養化させることで食糧の増産、砂漠化の予防と改善することができる。本研究では、アフリカの土壌改善を推進する開発モデルのパッケージを提案することを目的としており、清水はこの中の、し尿汚泥の農業利用の可能性について検討し、モデル化することを試みる。プロジェクトは2026年度からの2年間で、今年度は、フィージビリティスタディ、ベースラインサーベイを行う。

コメント
コメントを投稿