ウトロ平和祈念館再訪(2024年4月20日)メモ
写真.フィールドワーク?! |
3月のウトロ平和祈念館訪問を踏まえ、4人の学生と同祈念館を再訪した。今回は、はじめに副館長の金秀煥(キムスファン)さんからウトロの歴史を中心に話を伺い、その後、展示の解説をしていただいた。その後、ウトロを一緒に歩いていただいた。ちょうど祈念館前を移動販売が通りかかり、市民住宅前でキムチ類を買い物(笑)(写真)。この時に、ウトロの人たちと少しお話しができたのはよかった。
前回、ゆっくり展示を見せていただきましたが、金さんのお話を伺い、新たな発見や疑問があった。いくつかを。
朝鮮半島に出自を持つ人をどのように呼ぶか?ずっと自分の中で統一できていなかったのですが、金さんに倣い、「在日コリアン」にすることにした。これが南北朝鮮全体を指すし、ニュートラルなニュアンスがあるような気がする。
ウトロ平和祈念館周辺の地図を紹介していただいた際、「南山城同報生活綜合センター」という文字が目に入った。ワーディング的には、朝鮮総連(北朝鮮)系?と思い金さんにどのようなセンターなのかを尋ねてみる。やはり、朝鮮総連系の施設とのことで、金さんから朝鮮総連と民団について解説してもらう。学生たちは双方の団体を知らなかったけれど、「コリアン」という括りで考えた時に、なにがしかの交渉があったはず。このあたりがどれほど重要なものなのか分からないが、少し勉強してみたいと思う。
こうした施設は、日本の歴史だけでなく、人間のアイデンティティをめぐる問題、差別の問題、そして、苦難の中を生きた人びとの力強さを理解する機会を与えてくれる大変意義深ものだ。この後、知ったが、神戸にも「生活資料館」というのもできるらしい。関西はこうした施設が多く、この後も、一つ一つ足を運んでみたい。
【参考】
■在日コリアンの組織
朝鮮総連(在日本朝鮮人総聯合会):朝鮮総連ウェブサイト、Wikipedia
民団(在日本大韓民国民団):民団ウェブサイト、Wikipedia
■金さん関連記事
朝日新聞(2022年12月11日)「宇治・ウトロの歴史や人権語る 祈念館の金さん」
滋賀県ウェブサイト(「じんけん通信」令和5年(2023年)3月号)
奈良県ウェブサイト、「ウトロの歴史を通じて人権を考える」(「かがやき・なら」(No.257))
【神戸の「生活資料館」】
朝日新聞デジタル(長田晃)2023年10月25日「在日コリアン「生活資料館」、神戸・長田に開設へ 27日に講演会」
【Youtubeもありました。】
Dialogou for people 「ウトロ平和祈念館-ウトロに生きる ウトロで出会う」_カルチャーから知る朝鮮半島のことvol.8
→この動画は予習・復習用によいし、安田菜津紀さんと金黙敬さんのインタビューでよく深められている。
上のYoutubeの中で出てくる祈念館の前にあった「エルファ」関連メモ
https://blog.canpan.info/lfa/archive/39
→「ハナマダン南京都」ってどんな組織だったんだろう?
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