ワガドゥグのテロ‐1(テロの舞台となったクワメ・ンクルマ通り)
見慣れた光景とはまったく違う。普段はビジネスマンや物売りが行きかう、ワガドゥグの中では少々洒脱な通りだ。そこは煙に包まれ、銃器を持った特殊部隊が充満している。
ここは、2005年~2008年にかけて僕が修士論文執筆のための調査を行った、正にその場所です。何十人の日本人の知人、友人を連れて行って、ここを生活の拠点とするラスタマンたちは、とても親切に接してくれた。2003年に僕がはじめてブルキナファソに長期滞在したときに泊まったホテル(Hotel Yibis)も、ほぼこの通りに面したところにある。
微妙に違っている気がしないでもないけど、大体位置関係はこんな感じ。どれだけ役に立つのやらわからないけど、今回のテロをより詳細に見るために地図を作ってみた。と言っても、久しぶりにこんなのを作るので、少々楽しんでしまったのだけど。
ガーナの初代大統領、クワメ・ンクルマの名前のついた、ワガドゥグで最も「近代的」な通り。クワメ・ンクルマ通りには、空港からほぼ北に向かって約1㎞ほどの短い通りだ。しかし、空港から500mほどは、外国レストランや航空会社、(現在では「準」)高級ホテル、官公庁が並ぶ。
準とはいえ、このあたりの高級ホテルの部屋数は、ワガドゥグでもかなり大型ではある。襲撃を受けたスプレンディッド、となりのパルム・ビーチ、イビ当たりを合わせると150近い部屋数ではなかろうか。このほかの10軒近いホテルを合わせれば、400前後になるのではないかと思う。また、レストランもベトナム、中華、インド、フレンチなどのレストランがあり、ワインバーやカフェ、そして、ナイトクラブも数軒ある。僕も日本人の知人とはこのあたりで食事をすることもあり、大体7,000Fcfa(1400円)~10,000Fcfa(2,000円)程度と、一食数百Fcfaの現地食を考えれば、やはり極端に高い。
よって、このあたりは昼夜を通して外国人が多い。そして、外国人相手の商売も表裏問わずに非常に多い。とあるラスタマン曰くの「バビロンシステム」。ワガドゥグの中ではまさにそんなところだ。アルカイダが、西欧への嫌悪ゆえにテロを起こすのだとすれば、ワガドゥグではここか大統領府あたりでやるだろう。
勝手に連載みたいにしますが、とりあえず、今日はここら辺にて。
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