泥沼…

あっと言う間にニジェール滞在も残り一日。結局休みらしい休みはこの1ヵ月で1日だけ。よく働いた割には書いたものが残っていない…帰国してからも結構忙しそう…








本日も、ニジェール西南部のファカラというところに出かけた。人類学者のやるような苦しい調査ではないので、車を毎回借りる(普通の調査の時はこんなことはないので…)。





今日は、朝からニアメでも大雨で、ここでも30mm強の雨が降ったという。途中、アスファルトの道路が切れるところで通行止めがあったりして、ファカラに着いたらカウンターパートのSoさんと早速半月耕法が行われた場所に出発。





しばらくすると、車が左側に傾き、とまる。雨期のアフリカではよくあること。同行のSさん、Soさんともに余裕だと。僕も別に初めてなわけではない。大丈夫…








しかし、ここはニジェール。現在仕事をしているこの地域は南西部の比較的雨の多い地域とは言え、正にサーヘル(サハラ砂漠南縁)。水を吸った砂に車の自重でどんどんと沈んでいく。





何とか引っ張り出すのに、通りかかった牛車の牛を借りたりしながら脱出を試みるが、ダメ。車の腹が完全に土にべったりつく。タイヤが浮いてしまう状態になる。





こうなったら、本格的な土木工事…ということで、車の周囲を掘り、タイヤをフリーにして、木の枝をかませての脱出を試みる。





Soさんの家族(というかお子さん)5名ほどを呼び出し、ディゲットを掘るための工具を総動員して、なんとか脱出。約4時間の攻防。みんな疲れ果て、予定は半分でも終わったのが不幸中の幸い。調査も泥沼化しそうなのだった…

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