ZaiとDiguetto2

論文執筆と発表準備x2の合間に前の話の続き。



ブルキナファソはいわゆるサヘル地域にある。気候帯は乾燥サバンナとかサヘル気候とか言われる。どんな気候か、と言えば、やはりえらく乾燥して、乾期の終わりはくそ暑い。先日、今回の仕事で設置した気象計を見る限り、湿度は10%を切っていた。そのくそ暑い乾期の終わりには50度近くなることもままある。

そんなわけで、雨もそれほど多いわけではない。たとえば、東京の降水量は1,400mm、高知あたりの日本で一番降水量が多いところでは2,500mmとか、尾鷲あたりで4,000mm(小学校の時の記憶では…)とか。この地図(見にくいが)では、ワガドゥグ当たりで700mm、今仕事をしているコングシあたりでは600mm程度だろう。


前回、書きれなかった(今回も書けない)「土」。ここの土は、粘土質、砂質、後はこの地域に象徴的なグラニッド。どうみても保水力はなさそうだ。


そして、乾燥、こうした土から良く言われるこの地域の問題が、砂漠化とか土壌侵食。日本やヨーロッパの黒々して湿り気のある土はここではほとんど見られない(雨期になればそこそこなのだが…)。こんな土質なので、雨が降ると一気に表土が流れる。


表土の流出を抑えられれば、砂漠化はひとまず進行を止められる(実際は大した効果はないらしいのだが…)。そして、それ以上に目に見えるのが、収量の増加である。土が残ることが直接作物=植物の生育を助け、多くの実りをもたらす。
そこでようやくザイZaiとかディゲットdiguettoの話になる。そしていつになるかわからない次回に続く。
出典:Jaque Barret "Géopolitique du Burkina Faso" SEM

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