ブルキナファソ調査(2018年10月)-④ 今回発見した食材やら。

さらにモシの村でのこと。最初は雑然とした空間にしか見えなかったのだけど、一つ一つの配置を見ていくと、時々「なんて合理的な空間配置なんだ」と感動する。「民藝」が機能美だというけど、なんだかそういう美しさに近い気がする。

と食欲から少し離れた話から始めてしまったが、やっぱり食い気が勝ってしまうので、今回発見(というか、ちゃんと写真を撮ったなども含む)したものを少し紹介しよう。

まず、ゴマ。実は日本もブルキナファソからたくさんのゴマを輸入しているのだけど、ご存じだっただろうか。ブルキナファソでは、コットンと並ぶ重要な商品作物。以前、ゴマ料理の話を書いたときに、その希少性を話したが、ゴマは収穫されると、家の敷地内でこんな風に干される。
収穫したゴマを干す













十分に乾かしたゴマを脱穀すると、なじみのあるゴマになる。今年はゴマも豊作で、チルメンガの家ではその量は数十キロになったという。

今年はゴマも豊作。
次に秋っぽい写真を。
これ、柿みたいですよね?これ、実はクンバというローカル品種のナス。これも何度かこのブログの中で出てきたが、ちょっと苦くて、西アフリカでは本当によく食べる。この写真、何をしているかというと、これも来年のための種を取っているところ。乾かすと赤くなるんですね。初めて知りました。

柿??

中身はこんな感じ。
そして、これはおなじみのゴンボ(オクラ)。オクラはその茎の一番大きいものを残し、翌年の種にする。少しでも強くて大きなものができますように、そんな風に考えての古都ではないだろうか。

前にも載せましたが、これはわかりやすいでしょう?
そして、この葉も時々村のお宅を訪ねると植わっているのですが、改めて聞いてみると、タバ(コ)。ここでは、噛みタバコのようにするのだという。

それぞれのお宅で自家消費用を作っています。

ラッカセイみたいですが、実は違うのです
こんどはこれ。ラッカセイみたいですが、モレで「スマ」と呼ばれるバンバラ豆(プチ・ポワ)。これもラッカセイと同じく採れたてを生でも食べる。生のラッカセイは土臭くてあまり好きではないのだけど、スマは結構甘くて、あとをひく。

そして、最後はコットン。商品作物として重宝されているのだけど、土を痛めるイメージが付き、最近はあまり好まれない。でも、綿が大切なのと、種は油、あと実(?)も食べられるらしい。
コットン畑

コットン
村に行けば、まだまだ知らないことが多く、村の人に教えてもらうばかり。質素に見えるブルキナファソの村の人たちの生活は、とてもコンテンツが多く、うまくそれらが組み合わされているのを感じます。少しでもそのことは書き記していきたいと思います。

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