【食文化シリーズ】ンゴレ

クリスマスの朝。基本的にあんまり関係ないので、たまった作業をしています。よく考えたら、昨日はクリスマスイブで、ストリート・チルドレンを集めてNGOの庭で行われたクリスマス会のカメラマンをやり、少しそんな気分を味わったけど、夜は、ベンガの写真を撮りたくて、屋台でベンガを買ってホテルの部屋で簡単に済ませた。まあ、調査中だし、仕方なしです。

気を取り直し、ゴンレのことも書いてなかったな、と思い出し、今回2度ほど食べに行った。結構小腹が空いたときに歩き売りから買って、サクッと食べるのを想像していたら、ずいぶん前にアブドゥルから流行りのンゴレ(発音がこれでは違うような気がするのだけど、日本語的にはこうするしかないので)屋があるというのを思い出し、用事があった日のお昼にそのお店を訪れた。
Ngolé Modern
お、おしゃれだ…緑色の団子状のものがンゴレ。写真の上の方の菜っ葉は、ナスの葉。たぶん黒い普通のナス。そして左下に添えられているのが、トウガラシ2種(黄色、赤)、塩、あとはンゴレの蒸す前のものだろうか。これで500Fcfaなり。ンゴレにしてはバカ高い。でも、たしかにこんな風にしたらそれくらい払ってもいいなか、と思えるくらいよいビジュアルになる。

ンゴレもそもそもはササゲから作る。僕の記憶の中では、もっと深い緑いろをしていて、あんまりビジュアルもよくなかったように思うのだけど、別で食べたンゴレもこのモダン・ンゴレと並んで鮮やかな黄緑色をしていた。
茹でたササゲを冷まして水洗いして皮をトル
作り方です。まず、一度茹でたササゲを冷まして、それを水洗い。豆の薄皮をきれいに取り、それを近所にある、撹拌機(ピーナッツ・オイルなどを作る大きな機械)でドロドロにする。攪拌の前に、タマネギの茎を混ぜておくのだけど、これが黄緑色の元ですね。それに水を加えながら、ひたすら混ぜ、少し固まってきたところで、ラップに包む。
ドロドロにしたササゲとタマネギの茎を混ぜ合わせる
これをさらに蒸して出来上がり。大体の場合、油を少し回しかけ、塩を振って召し上がれ。
最後に蒸す
それにしても手が込んだ料理で、ササゲを何とかいろんな方法で食べようとしているのがよくわかる。ある程度安定的に収穫できるササゲ。常食の生産の意味もあるけど、もう一面では、雑穀が取れない時にでもある程度収穫できる救荒食の意味も強い。それを上手く調理したのがンゴレなのかもしれない。

やっぱりこの地域の食文化を考える上で、ササゲは大事だな、と思う次第。

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