ブルキナファソ政情その6
「政情」の報告、こんなに何度もするつもりもなかったが、もう6回目。今回も大使館からの情報を中心に。 しばらく小康状態を保っていたワガドゥグでまた「威嚇発砲」が行われた。これまでにもかなりの死傷者が出ているとのこと。 明日が労働者のデモ(メーデーにつき)、その後もちょろちょろとデモが行われる予定。GWも目が離せません。 さっきLe Mondeを読んでいたらPCがフリーズ…次回のお知らせの時に他の新聞情報なども入れようかと思ってます。 ******************************* 【4月29日】 1.28日(木)午後,ティアオ新首相は今回の社会・治安危機解決のための緊急対策案を発表し,全ての市民に対し,寛容と忍耐をもって同首相に続くことを求めました。緊急対策の概要以下のとおりです。 ●物価高(La vie chere)対策 基礎食品・生活品の高騰を抑制するため,政府は輸入業者と協議して価格を決定し公表する。当該業者には政府から補助金を払う。 ●購買力促進のための減税 (1)共同体開発税の廃止 地方自治体の公共事業等の財源として車両(4輪、2輪)を所有する市民から徴収する税を廃止する。地方自治体の公共事業予算に関しては,国会で議論し自治体開発予算の措置を講じる。 (2)所得税減税 5月末より10%減税。国には公務員給与を引き上げる余裕はないので,緊急措置として減税によって所得向上を図るもの。 (3)公務員の昇給の実施 2008年の昇給を本年6月までに,2009年の昇給を本年9月までに実施。 (4)医療行為料金の大幅値上げ法案の廃案 前保健大臣が,市民に諮ることなく料金の大幅な引き上げを実施する法案を提出していたが,国民から大きな反発があった。政府は関係団体と新料金のコンセンサス確立のために協議を行う。 (5)電気料金の6月までの延滞料の免除 コートジボワール情勢の混乱により,同国からの送電が実施されず,例年にない停電が続いていたことに市民は不満を持っていた。 ●全国土地開発区画整理事業の中止 市が未利用土地の区画整理を行い,販売し市の収入にしていたが,富裕層が土地を取得し,地域住民には全く裨益しないとして住民の不満の的であった。 ●裁判の迅速化 「司法の独立」を厳守しつつ,2月22日にクドゥグ市で発生した学生デモの原因となった学生(ジュスタン=ゾンゴ)...