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【発表】アフリカ学会第61回学術大会@京都大学 フォーラムフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」

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  5月17日、18日に開催されるアフリカ学会で発表します。大体毎年発表していますが、今年度は、松本尚之さん(横浜国大)を筆頭としたフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」の発表者として登壇します。 在日アフリカ人研究は和崎先生が切り拓き、和崎先生らがこの研究領域をはじめてから、その環境や動態は大きく変化してきました。こうした現状を踏まえ、改めて発展的に展開していこうとする試みです。 プログラムは以下の通りです。 ++++++++ F-07 在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大 企画代表者:松本尚之 (1)松本尚之(横浜国立大)「趣旨説明:変動する在日アフリカ人コミュニティーナイジェリア出身者の事例から」 (2)清水貴夫(京都精華大)「宗教的な結節点をつくる 在日セネガル人コミュニティの新たな展開」 (3)若林チヒロ(埼玉県立大)「在日ガーナ人と第2世代の動態ー多様化するライフコース」 (4)菅野淑(愛知淑徳大)「在日セネガル人ミュージシャンの動態」 (5)和崎春日(中部大)「在アジアアフリカ人の空間的伸長と時間的増深をささえる自己規定と社会原理」 コメント(プログラムには出ていません):鈴木裕之(国士舘大学)、小川さやか(立命館大学) 討論 +++++++++

【子ども学と子育て】Vol.26 子どものころの記憶を伝える

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初めて取ったタケノコを手に 僕がタケノコ堀りに行ったのはいつ頃だったか…最初に行ったのは、おそらくは小学生の低学年の頃だったのではないかと思うけど、その後、毎年ではないけど何度かは竹林に分け入ったのを記憶しています。それ以外にも何度か、タケノコ掘りをしたようなきがしていて、熟練しているわけではないけど、体が勝手に動くようでした。どれくらいタケノコ掘りをしたかなどの記憶はぼんやりしているのですが、、最初期に食べた「タケノコの刺身」がとてもおいしかったことや、父母と一緒にタケノコを掘った記憶はあります。 とてもよく整備された竹林 今回訪れたのは、木津川市の山林。「加茂女(かもめ)」というNPOが管理する竹林です。大変よく管理されていて、竹林の下草はきれいに刈られ、傾斜には階段が作られ、敷地内には、竹で作ったトイレ、竹炭を作り、窯(ピザ用)には竹がくべられていました。竹をうまく利用しようという姿勢を感じました。 タケノコって意外に重い 簡単に説明を受け、早速タケノコを探しにいくのですが、「パパ、タケノコどこにあるの?」。あっ、そっか。そういうのもわからんのね。その辺を見まわして、タケノコの頭を指す。一本目はタケノコの周りの土を掘り、根元のところまで掘り進める。竹の根を切り、タケノコを取り出すと、「見せて~」。じっさいに持ってみるとずっしりとして、「重い~」。 自分で見つけたタケノコを掘ってみる 今度は自分でやってみて。ということで、自分で掘ってみる。家の花壇の土位しか触ったことがない貴一朗にとって、本格的に土を掘るのは初体験。小さなツルハシで回りを削るように掘っていかねばならないのだけど、こんな姿勢でやるもんだから、すぐに「代わって~」。ツルハシの大きさからすると、まだ片手で操るのは難しいか… ピザもついていた 2時間ほどタケノコを掘り、土嚢袋2袋分。おそらく20㎏ほど取れて、もうお腹いっぱい。お昼には、タケノコご飯、焼き芋、ピザを出していただきました。これで大人4000円は安いですね。 帰宅してから作ったタケノコご飯 帰宅して余勢を駆ってタケノコの下ごしらえをし、まだ熱を持った状態でタケノコをいくつか取り出してタケノコご飯を作る。柔らかなタケノコ、美味しくいただきました。タケノコ生活3日目ですが、土佐煮、筑前煮、若竹煮と知りうるタケノコ料理を作り、あと少し。貴一朗が「ペ...

【子ども学と子育て】Vol.25 お弁当づくり

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  今シーズン最後の弁当。野菜少な目。 貴一朗は小学校の3学期が終わり、それ以来2週間は給食がないので、お弁当生活でした。私自身も本学の学食はすでに食べ飽き、職場の変わった自分の分と連れ合いの分も含め、この間、 作り続けました。 まさかキャラ弁など作れるわけもありませんし、全て手作りということもできないので、冷凍食品なども適当に使い、オカズが前の日と被ったりしながらでしたが、何とか最終日を迎えました。最終日の今日は貴一朗のリクエスト弁当。チャーハン、メンチカツ、卵焼き、ちくわキュウリ、ミニトマト(なかなかのハイカロリー…)とちょっとお野菜(写真)です。 そもそも料理を作るのは好きなので、それほど苦痛ではないだろうと高を括っていたのですが、普通の料理と弁当の料理がこうもちがうものか、というのを痛感しました。汁が出ないようにする、隙間を埋められるオカズをいくつか用意しておく、少しは彩りを考える(放っておくと茶色くなる…)、などなど大変でしたが、いろいろ勉強になりました。 夜布団に入ってから翌日のお弁当のことを相談して、眠りにつく。料理に関心を持った貴一朗に包丁を持たせる、味見をしてもらって一緒に調整する、などなど、大変な中で、こうした時間はとても楽しいものでした。僕が感想を聞きたがるからか、夕飯を食べながら反省会。「今日はちょっと塩辛かった」とか、「あのおかず、ちょっと苦手な味付けだった」とか、正直に言ってもらえるので、「パパ、あれまた作って」の感激は大きい。 先週、新学期が始まり、貴一朗は4年生になりました。だんだん少年になる彼がいつまで弁当を楽しんでくれるんでしょうね…とにかく、空腹で生活に障害がでないように、そして、仮にも「食」で何本も論文を書いている身。食から社会に関心を持ってくれたら、望外に喜ばしいです。

社会実践力育成プログラム:アジア学院2024

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アジア学院のコーディネーターのタカシさん 本学には「 社会実践力育成プログラム 」というオフキャンパスプログラムがあります。大学の外の社会との結びつきを学生に意識させるうえで、僕は個人的に大変有意義なプログラムだと感じています。 京都精華大学に赴任し、当時は「一人2プログラムを企画」するよう言われ、最初に思い浮かんだのが、アジア学院プログラムでした。僕自身、大学生のころに5回ほど訪れ、就職先としても考えたことのあったほど、馴染み深い。恩師や同窓生と過ごした濃密な時間、一人ひとりを思い出すことは困難でも、「多文化共生」や「異文化理解」を体で感じ、今、自分自身が文化人類学に関わるきっかけとなった場所。すべてではないにせよ、一部の学生には確実に刺さるはずだと確信していました。 コロナ禍の2021年度から始めて今回で4回目。夏場はセネガルのプログラムがあるため、どうしても冬になってしまいます。冬はアジア学院も静かで、活動もある程度制限されてしまいますが、それでも参加者同士、またアジア学院のスタッフの密な関わりは変わることなく、私が伝えたいことは冬開催でも十分に学ぶことができると思っています。このプログラムのいくつかのポイントについて書いてみようと思います。 オリエンテーション アジア学院、どれくらいの方がご存知なのでしょう。 URL を見れば大方のことがわかりますが、少し理解しにくいのが、学校なのか、NGOなのか、という点だろうと思います。私は、学校かつNGOと理解しています。創設者の故高見敏明さんが掲げる理念は、現在につながる思想や姿勢が現わされています。国際協力の表面的なソフトは、アジア学院が生まれた1950年代に較べると大きく変化しました。アフリカをはじめとする「南」の世界は、大きく経済発展し、必ずしも「支援」という形がよいとは限らなくなりました。そのため「支援」という面でのみ活動を展開しようとすると、上滑りしてしまっているように思います。 みんながみんな、専門的に「南」に関わることはできません。また、その必要もないと思います。しかし、生活習慣の中で思いを馳せることは難しいことではなく、アジア学院で学んでほしいのは、そのきっかけのようなもの。さらには、民主主義を小さな実際の体験として考えられるようになること、その民主主義がどのように養われるのか、とうことだったりします...

桜の季節

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この週末は天候にも恵まれて、京都はお花見日和。出張が入る予定だったのですが、あいにく先方の都合が悪くなり中止。ならば、ということで、桜を見に行くことにしました。 土曜日は家族と、日曜日は学生たちと、と2回も花見ができました。今朝もまだまだ満開で、3回目も楽しめた気分です。 この季節、京都に住んでいてよかった、と思います。冬は嫌いではないですが、夏の暑さだけは閉口ものですが、この時期は本当に気持ちがよいですし、どこに目をやっても目が福々しいのが素晴らしいです。 写真の1番上の写真のアングルは、ここ数年間定点観測しているところ。比叡山と高野川。山がくっきり見えている冬の景色もよいですが、春ぼらけのこんなのも良いですね。 しばらく続くこの季節、楽しみたいと思います。 4月7日 通勤路(高野川沿い)にて 4月7日 通勤路(高野川沿い)にて 4月7日 通勤路(高野川沿い)にて 4月5日 鴨川沿いにて きいが注いでくれるビールは最高にうまい。  

フランス・スペイン視察 グラナダ

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到着直後の学生たちと落ち合う 学生たちと食べたタパス アンジェを後にし、パリのオルリー空港からVueling航空で グラナダ に向かう。席予約のできないVueling、何と往復共に真ん中の席というなんともな感じでしたが、グラナダは時間一杯よく見ることができました。 到着後、なんと21:30のアポイントで現地の語学学校の先生方と会食(なんと予定していた2月28日が祝日ということで…)することに(これで出張の大きな名目が達成できた…)。お迎えいただいたのは、グラナダの繁華街、“Plaza de Gracia”の交差点近くのBokaoというバル。10時近くだというのに、外には子どもの嬌声、店の中には、年配のご夫婦が若者たちに交じってワインを傾ける。休み前、ということもあるのでしょうが、スペインは夜が遅い(セネガルの生活パターンが似ている気がする)。 3人のスタッフから、学校のことや本学の学生のことなどを伺う。グラナダ出身のマリア-ホセさんをはじめ、アメリカ、イギリス出身のお2名がサポートし、3人の担当体制でプログラムが勧められている。3人ともとてもキャラクターが立っていて、大変に楽しい夜を過ごさせていただきました。この学校のプログラムがよいのは、授業の中にエクスカーションがたくさん含まれていること。また、スペインの日本フリークのサークルとの交流もふんだんに企画されていて、とにかくアウトプットする機会が多いのがよいと思いました。その後の学生の様子を見ていても、ここは語学力が上がることがよくわかりました。適度に緩く、「勉強せねば!」と鼻息を荒くせずとも、自然に学べるのではないかと思います。  翌日は、祝日ということもあり、午前中はホテルで書き物をし、午後から世界遺産、 アルハンブラ宮殿 に。グラナダのほとんどの観光施設は、入館に事前予約が必要で、しっかり計画を練らないと効率的に回るのは不可能です。そんなことも知らずに、適当に回るつもりだったため、中には入れませんでしたが、宮殿の敷地を回っているだけで、十分に面白い。建築の威容、レンガの積み方や門の形など。きっと、イスラーム統治時代の要塞として作られたであろうことはよくわかりました。 アルハンブラ宮殿 アルハンブラ宮殿の門 そんなわけで2-3時間ほど歩き、そぞろに宮殿を後にして街中に戻る。宮殿から市内に続く道はまるで産寧...