弓削⇒とこぶし。

27日はいよいよMさんと会った。

Mさんには、ご縁があり9月のブルキナ渡航に誘っていただいた。とにかくバイタリティ溢れる方で、本職のカメラマン、アーキビストとしての仕事のほか、アフリカの支援や今年は震災復興支援など、ものすごい勢いで走り続けている。

年末のお忙しい中、やはり9月にブルキナに同行させていただいたTさんの住む弓削(ゆげ)島へ。橋を渡り継ぎ、因島、その後フェリーに乗り弓削島へ。弓削島からは愛媛県になる。

Tさんと港で落ち合い、島を一周。山の上から瀬戸内を望む。点在する島、コバルトブルーの穏やかな海、静寂とはるかに広がる水平線。サバンナとは違った美しさをたたえる景色に息をのむ。

9月のブルキナ渡航のスポンサーの一人である、弓削のNPOを経営するHさんともお会いする。ブルキナの話を一通りしたのち、この島のイノシシの話を聞く。小さな島だが、1000頭に上るとみられるイノシシが農作物を食い荒らしており、ここ10年間被害が拡大しているという。農作物ばかりか、人間に驚いたイノシシが人間を追い回すといったことが起こっている。家の菜園にもイノシシ除けのネットがかぶせられていることからも深刻さがうかがえる。Hさん曰く、「里と山の境界があいまいになってきた」ことがイノシシが里に下りてくる原因だろうと推察する。

しかし、以前はこの島にはイノシシがいなかったという。近隣の島にイノブタを飼育していた人がいたが、この島が山火事に遭い、弓削にイノシシがやってきた、という。ん??島の間をどうやってイノシシが移動したのですか?と聞くと、イノシシは20kmほどなら泳げる、という。イノシシはペアで泳ぎ、疲れると連れの背中に乗って休みながら進むのだ、という。昨年は「海上保安庁」から「イノシシ注意」の通達があったとか…船が近づくとイノシシがよじ登ってくるらしく、先ほど述べたように、驚くと人間に向かってくる習性をもつイノシシは海上でも危険な存在なのだそうだ。いや~おもしろい(というと悪いだが…)。

Hさんたちは、イノシシ肉の商品化を行うことで、イノシシ害の克服と島興しを狙う。昨年、行政がイノシシの屠殺場を設置。イノシシを肉として扱える環境が整ったという。帰りにHさんからイノシシの肉をいただき、尾道へ。帰り際にTさんにこっそりイノシシの肉を送ってもらうようにお願い。名古屋で牡丹鍋をたくらんでいる。

夜はMさんが経営する「とこぶしhttp://www.mederuonomichi.com/tokobushi/」へ。大学でも教鞭をとるMさんが顧問を務める写真部の忘年会に合流し、おいしくて楽しい時間を過ごした。

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