研究発表@南山考人研
本当に小さい研究会なので、事後報告。 そこそこ書かねばならないこともあるのだが、新ネタ。そのうち「まるはち人類学研究会」で共同発表する内容で、コーラン学校の話をした。 この研究発表を考え始めた時に、いつもどこかに「NGO批判」を抱えていることに気がつく。NGOのセンセーショナルな言説は、いつもなにか違和感を抱かせる。決してそれは一般的な問題ではないのに、世論のイメージに合わせた言説をつくり、貧困の商品化をして、弱者の再生産をする。これでいいのだろうか…人類学に足を突っ込もうと思ったときの最初の問題意識が常に付きまとっている、そんな感覚を覚えた。 今回のコーラン学校の話は、移動するコーラン学校の話。雑駁にフィールドのデータと今まで少し勉強したことをぶちまけたような発表。西アフリカのイスラーム史、参与観察のデータ、聞き取りのデータを並べた。イスラームの知識と交易の歴史が影響し、さらに、現金主義化する都市世界におけるコーラン学校の生き残り等々をどのようにまとめるか。こんな話をした。 そのうち学会等でも発表するので、またこの内容はまとまり次第。