投稿

2月, 2019の投稿を表示しています

『ブルキナファソを喰う』出版記念イベント

イメージ
高野秀行さんとの対談(榑松郁磨さん撮影)  約60名の方にお越しいただき、2月19日にイベントが開かれました。当初は人が来なかったらどうしよう…という恐怖に震えながら準備をしていましたが、ふたを開ければ、定員いっぱいの、懐かしい顔、いつもの顔、そして初めてお目にかかる方もたくさんいらしていただけました。 話は高野さんとの共通の関心事である「スンバラ」、ブルキナファソの旨い肉の話、そして、ちょうど3週間ほどブルキナファソに行ってきたばかりの高野さんのアブドゥルの話…このイベントにたっぷりとブルキナの香りを漂わせてくれました。そして、この「ガイド・ブック」を始めて使ってくれた方として、その使い勝手をご紹介いただきました。 約2時間のトークイベント、そして、その後はトやリ・グラなど、ブルキナファソ料理を中心とした食事会。…だったのですが、僕は皆さんからサインを求められる、という、まあ、きっと今後全くあり得ない展開で、ただでさえ緊張していたのが、さらに慣れないことをやったもんだから、この寒いのにすっかり汗だく。高校時代の同級生が気を利かせて継いでくれたビールの旨いこと… そんなわけで、無事にこのイベントも終わり、これで本当にようやく一仕事が終わりました。 にほんブログ村 アフリカ(海外生活・情報)ランキング 人気ブログランキングへ

第6回グリーンイメージ国際環境映像祭@日比谷図書文化館コンベンションホール

イメージ
2月22日~24日に日比谷図書文化館コンベンションホールで「グリーンイメージ国際環境映像祭」が開催されます。なんと、ここで開かれる「「2050年」のアフリカを語る」というトークセッションで登壇することになりました…いや、これはなかなかドキドキもの。ちなみに、通訳としてもデビューです…これも恐ろしい… フリートークなようですが、いくつかネタは用意していかねば、と思っています。今週末の出版記念イベントの資料はだいたいできたので、それが終わったらこちらの準備にかかります。 しかし、ここに出展される映像作品の数々はなかなか興味深いものが多く、勤務先の地球研とも非常に相性がよさそう。なんらかの形でリンクできるようになるといいのですが。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ

あれから

イメージ
研究者としての幅を広げる、その時のポジションより少しよい待遇を求めて、そして、研究者としての寿命を少し伸ばすため…こんな動機からちょっとしたつまみ食いくらいのつもりで食いついた広島のポジションでした。自分の能力の低さや、オールラウンダーでありたいと思った自分が意外にも何もできないことを痛感させられた2年間を経て、そこでの多くを失い、2018年度は自分のキャリアと、家族を路頭に迷わせることになった1年でした。それでも、年老いた自分の母親に数か月間ではあったけれど、孫との生活をプレゼントできたこと、すっかり老け込んだ母が少し元気になったこと、弟が少し刺激を受けてくれたこと、そして、自分で自覚できていなかった自分自身の疲弊を回復できたこと、悪いことばかりではなかった1年間でもありました。当初掲げた博士論文はまだまだ道半ばですが、先日お知らせしたような単著が1冊、共著が1冊でき、調査の方もまずまず充実したもので、これからの仕事の下地も少し作れもしました。 そして、今更ですが、2018年の夏ころから少しずつ動き出したプロジェクトに身を投ずるべく、1月の末に再び京都に戻ってきました。そのプロジェクトは、日本の大学初のアフリカ出身の学長となられたウスビ・サコ先生の京都精華大学に新設される「アフリカ・アジア現代文化研究センター」の設立にかかわるものです。そして、その合間に古巣の地球研にも勤務させてもらうことになりました。かなり強引にこの時期の転居を決めましたが、自分なりにこの数か月の環境を読み取り、このあたりが時期だろうという分析を元に決めました。本当に周囲の皆さんにはご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、でも僕のHelp!を読み取っていただけた皆さんに感謝しています。生活の面ではまだ予断は許しませんが、まずは生活を安定させ、そして、さらに発展させて楽しいこと、たくさんやってきたいと思っています。 引き続きご贔屓いただけますと幸いです。 にほんブログ村 アフリカ(海外生活・情報)ランキング

新刊紹介・澤村信英(編著)『発展途上国の困難な状況にある子どもの教育』明石書店

イメージ
澤村先生(大阪大学)の編著が出ました。僕は第10章「ブルキナファソの「ストリート・チルドレン」と教育-近代化とイスラーム文化のはざまに生きる子どもたち」という論考を寄稿させていただきました。 16名の執筆者による約400頁の大部です。僕以外はほぼ比較教育学を主学会として活躍されている方々で、方法論や論文の型式にも、客観データから論を積み上げているものがほとんどです。 ざっと見る感じで、インクルーシブ(「包摂」…でいいんだと思いますが)、つまり、この本のタイトルにあるような「困難な状況にある子ども」を、いかに「社会」に組み込んでいくのか、もう少しこの本に寄り添った言い方をすれば、「社会に溶け込みやすく」するのか、ということを考えていこう、というのがこの本のテーマなのではないかと思います。「社会」、「困難さ」、「包摂」…こうした一つ一つのタームは、貧困問題を考える上で、とても馴染みやすいのですが、実はこれらがどのような概念なのかは、この本一冊の中だけでもグラデーションがあるように思います。僕が考える課題の一つは、このあたりの単語をしっかり定義していくことではないかと考えているのですが、そうすることで、この本はより展開力を持った議論になるのではないかと思っています。 そんなわけで、もう一冊出ました。書店等でお求めいただければありがたいですが、若干値段も高いので、地元の図書館などでリクエストしていただければ嬉しいです。 にほんブログ村 人気ブログランキングへ