SOSTierra@Universitat Politecnica de Valencia-2
中央市場 発表翌日の9月15日。同行していた小林先生とともに午前中を街の散策にあてることにする。最近の大学やらの風潮から、出張中は100%業務に充てるべき、というような雰囲気を醸し出しているけど、少し街を見て回る、文化歴史の資料に触れる、というのはそこそこ大切で、今回などは建築学の専門家と回ったら、間違いなくいろんな勉強になる。だから、これも仕事。何と言われようとも(笑)。 この日は、バレンシアの旧市街に。まずは、家庭内平和を守るためにお土産を買いがてら、中央市場から。僕はブルキナファソの市場以外では、フランスあたりしか知らないけど、こんなに明るくて、観光とここに住む人たちが旨く混ざり合っている市場は見たことがない。何を買ったかは、まあ、あの例のやつで、連れ合いにはまずまずの評判で、家庭平和には大いに寄与したということで、一つ言い訳が立った。 La Lonja de la seda 二人ともまったく勉強していなかったので、行くあてもなく、少し歩いていると、威容をたたえる建物、なんか入れそうな雰囲気だったので、「ここ入ってみますか」ということで建物の中に。今、少し調べたら、La Lonja de la sedaという建物で、もともと絹の商館だったところらしい。スペインと言えば、大航海時代の主役。中国あたりから、大量の絹などの商品がこのあたりに出回っていたのだろう。床の大理石や細部にわたる装飾は今でもピカピカで(ものすごくちゃんと手入れしているのだろう)、チャペルにもなっていたというホールは天井まで10mほどありそう。 La Lonja de la Seda これがホールなのだけど、この柱。質実剛健なゴシック様式から、より複雑なバロック様式へのトレンドの変化の中で、こうした柱の形が生まれてきたのではないか、というのが小林先生の解説。まっすぐな柱ではなくて、グニッと巻いてやる。でも、この柱、継ぎ目が見えるけど、輪切りにしてぴったり合うように、石を削っているのが分かる。その瞬間、とんでもない時間と労力がかかり、さらに、ものすごく複雑な技術がそこにあることに驚く。 La Lonja de la Seda これがメインのホール。打ちっぱなしの白い白壁をスクリーンにして、解説のビデオが流れている。スペイン語にて、よくわからん...