科研費応募の季節
「研究」っていったいなんなんだろう?「研究者」って、いったい…? という妙な自問自答を繰り返す時期です。 多くの日本の「研究者」は日本学術振興会が出す「科学研究費」によって、研究費を得て、それぞれの研究にまい進する。今週当たりがその応募締め切りにあたり、たぶん、日本中の「研究者」の睡眠時間が最も少なくなるころではなかろうか? 実験をしたり、調査をしたり、論文を書いたり、学会発表をしたり、というのが一般的な「研究者」の仕事なのだけど、たぶん、平均したら、これらと同じか、もしかするとより比重の高いのが研究資金獲得活動ではなかろうか。「政治家」が、選挙に血道をあげるように、研究者と呼ばれる人たちも、この活動に血道をあげる。政治家が選挙で受からなければ、もしくは政権が取れなければ、ただの人であるように、研究資金がない(人に認めてもらえない)ことは、研究者の存在価値にかかわるもの。 かといって、研究者が研究者であるのは、真理や科学の探求にこそ本質があるのであって、カネはその道具、手段であるはず。科研費だけなら良いけど、ほかにもいくつもこういう助成金申請をする。「その一方で」調査、執筆をする、というのが実際のところではないだろうか。 やっぱり、一体なんなんだ?「研究」って??