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On the way to Africa (Istanbul)

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(https://latte.la/column/30254963) 今回の渡航もターキッシュ・エアライン。数年前から、西アフリカ便に関しては最安値、しかも、向け地が非常に多様なことで、ずいぶんと乗っている。機内食のレベルは、年々下がっているし、CAさんたちの適当さは、ANAあたりと比べると、「う~ん」なことは多いけど、この航空会社の魅力は、トランジット・ホテルがついていたり、空港ラウンジのレベルの高さ。 このブログもそのトランジット・ホテルで書いているのだけど、Grand Cevahir Hotelという5つ星。ちょっとしたエグゼクティブ気分が味わえます。12時間のフライトで強張った体を熱いシャワーでほぐし、豪華な朝食を食べ、フカフカのベッドで休み、仕事も快適です。時間が長ければ、お昼ご飯を外の食堂で食べたり、多少の観光もできて、最近はこのためにターキッシュを選んでいるのでは…という気さえしてくるのですが…なかなか仕事で来ることも、ましてやプライベート、ということもない土地なので、この時とばかりに楽しんでいます。 ただ、ここも最近のシリア情勢の影響で、トランジットすら嫌われているようで、飛行機は割とスカスカ。おかげで便数を減らしたりもしていますが、それでも、僕らのようなルーティーンでアフリカに飛ぶ人間にとってはありがたい航空会社です。 さて、これからブルキナに飛びます。投げるメールは投げたし、機内ではカッセーナ調査のことを考えながら過ごそうと思います。今度はブルキナから。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

ブルキナファソ―セネガル出張201602-03

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いつものごとくバタバタしながら、今晩から出張します。 2月26日~3月4日:ブルキナファソ 3月4日~3月18日:セネガル 大まかにこんな予定です。 ブルキナファソでは、カッセーナの調査、セネガルでは、簡単な調査とワークショップ開催が主なミッションです。1月中旬のワガドゥグのテロのお陰で急遽セネガルのサンルイの大学での開催となりました(予定していた会場がテロで襲撃されたホテルの隣という…)。 何とか無事に貴一朗も出てきてくれて、連れ合い共々、本日退院。苦労をかけますが、無事にいろいろと済みますように。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

命名「貴一朗」

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名前を決めました(というか、すでに数か月前に決めていたのですが)。「貴一朗」と言います。音は鑑定士さんにも見てもらった。「ロウ」の字を「郎」にするか、「朗」にするかで、悩んだが、それぞれにいいところがある、ということで。アドバイス通り、顔を見て決めた。 おなかにいるときから、連れ合いは「きいちゃん」、お兄さんは「きい坊」。名前なんて呼んでもらえるためのもの。どんな愛称でも、いろいろ呼び方があってとてもいい。しっかり生きて、しっかり馴染んでいってほしい。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

さりげなく過ぎる人の営みの中の一大事

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人類が誕生して40万年。何百億回か何千億回か繰り返されてきた子どもを産み育てる、という行為。こうした人類史の中のたった一人の子どものことを考えれば、それはそれは些細な出来事だけど、初めて子育てにかかわってみると、一つ一つが新鮮で、産んでくれた連れ合いと、小さな体でこの世界を生きようとする自分の子どもがこの上なく愛おしく感じてしまう。あまりに多くの人が感じたこの感覚を言葉にすると、陳腐で恥ずかしいのだけど、こういうことの積み重ねの中で今の人類が存在するのだ、ということに思いを馳せるとなんだか、この荒み始めた世の中が少し明るく見えてくる。 昨日は初オムツ替え、今日は初めてミルクあげをした。後ろの母と義母が心配そうに見つめている。あまりにぎこちないのだろうけど、初めてのことにて致し方なし。 この小さい手。少ししたらくそ生意気になるのがわかっていても、こういう写真は残しておこうと思っている。ぶら下がられても揺らがぬように。 男親というのは、切ないもので、久しぶりに訪れた安らかな時間もここまで。これから京都に帰り、明日は区役所で書類を整え、その数日後にはアフリカに旅立つ。アフリカをフィールドにする男親は子どもが生まれる瞬間、親類の最期の時に立ち会えないことは珍しいことではない。今度会えるのは、1か月半後。きっとメキメキと大きくなり、見違えるのだろう。元気に大きく育ちますように。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

誕生

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昨日、2016年2月18日15時12分に第1子が誕生しました。3,098gの男の子です。41での初めての子育て。放っておくと体力がついていかなくなりそうなので、少し頑張って体力を付け直さねば、と心に決めています。 とはいえ、まだ「子どもをもった」という感覚はフワフワして、どうもつかみどころがない。僕などは両親に痺れるくらいつらい思いをさせているので、母と話しても、なんか違うんだろうな、と思う。でも、こんなのは、初めての経験で、なかなか追体験できるものでもなく、経験しながら次第に実感と自覚は生まれてくるのだろう。 とにかく元気に。そして、人の道を外さぬよう。そして、僕の父とはほとんど果たせなかった、父子で居酒屋。最低でもそこまでは両親ともに元気にすごす。ささやかですが、そんなことを考えた息子の誕生日。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

応地利明2016『トンブクトゥ 交界都市の歴史と現在』臨川書店

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人文地理学の泰斗、応地利明先生が『トンブクトゥ 交界都市の歴史と現在』を上梓されました。ご縁あり、著者割りにて入手しました。ありがとうございました。 かなり高価な本(17,000円)なので、アフリカ研究などを専門にしている人以外はなかなか手の出ない代物ですが、昨日紹介した中尾本に続き、西アフリカ研究を大きく前進させる一書になる本です。 おそらく、出版数はかなり限定的なものだと思いますので、大学図書館や県図書館などにはぜひとも入れて欲しいものです。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

中尾世治・Ibrahim Kalil Mangane(著)『ムスリム文化連合ヴォルタ支部資料集:ムスリム文化連合ヴォルタ支部の設立からムスリム協会までの50年について(ボボ・ジュラソ、1962-2012)』

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西アフリカの人文学研究の期待のホープで、ブルキナファソ研究の盟友、中尾世治さんの資料集が出ました。偉そうに監修のところに名前を入れていただいていますが、僕がやったのはロジのみで、中尾さんの努力の賜物です。 はっきり言って、マニアック以外に表現のしようがないのですが、西アフリカのイスラーム史の研究では、大きな穴一つをしっかり埋めてくれるものだと思います。これまで、マリのイスラーム史に関しては、日本では中尾さんのお師匠さんでもある、坂井信三先生がまとまったお仕事をされていますが、その東側はまだまだやらねばならない仕事があります。独立後から現在までですが、坂井先生の仕事にこの資料集が付け加わることで、西アフリカのイスラーム史研究が進展した、と言えるかと思います。もちろん、ブルキナファソの宗教研究、地域研究という意味でも、大変意義深いものです。 昨今のアルカイダやボコ・ハラムがらみで、十羽一絡げにされてしまいがちなアフリカのムスリム。こうした地道な作業の末に、よりよい理解がなされるのだと思います。 ともあれ、中尾さん、お疲れ様でした。益々の研究の進展をお祈りしています。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村