5月29日、30日のアフリカ学会で発表してきました。 一応、ここのところの自分のルールで、アブストラクトは出しておくことにしているので、以下の通り公表しておくのですが、少し内容を変えました(普通の学会ではご法度ですが…)。 どう変えたか、というと、都市計画により離散した、旧住民たちのつながり(=「共同性」)が茶会を再現することによって保たれている。という話にしました。 同枠にお美しい女性がお二人発表されていたので、聴衆のほぼいない状態での発表を想定していましたが、アフリカ研究の人気者の座長と私の次に発表となっていた、アフリカの商人の「狡知」を研究しているOさんのおかげで、えらい盛況のうちに終わりました。 しかも、我らがS先生にかみつかれる、というおまけ付き。 「二つ質問があるけど、ひとつは後で聞くから…」とおっしゃり、会場は失笑(?)に包まれ、割と和んだ雰囲気でした(学会では、指導教官は黙っているか、炎上した時の火消、というのが通常なのですが、うちは割かしガチンコなのです…)。 *************************************************************** ワガドゥグの都市計画と住民生活の変化-ZACA計画を事例に 清水 貴夫 名古屋大学大学院文学研究科 博士後期課程 Urban planning on African city and its impacts toward population: case study of “Projet ZACA” on Ouagadougou, Burkina Faso SHIMIZU Takao Nagoya University, Graduate School of Letters 発表要旨 2003年12月、ブルキナファソの首都ワガドゥグの市中心部に位置する通称ザングエテンZanguetinの街は1987年に計画されたザカ計画Projet ZACA [i] に従って破壊された。住民はザング’エテンから追われ、主に政府が用意した代替地、通称トラム・ダキュイTram d’accuilleに移住を余儀なくされた。本発表では、ザングエテンからトラム・ダキュイに移動した人びとの生活変化を追い、近年、殊にアフリカの都市で見られる都市計画が住民の生活に与える影響を考察することを目的と...