投稿

12月, 2009の投稿を表示しています

年の瀬を迎え…

日本では残すところ2日とすこし。こちらも2日半ほどで2009年も終わる。 毎年言われるように、今年も社会ではたくさんのことがあった。個人的にも多少社会の荒波にもまれたような気もするが、まあ、何とかほろ酔い気分で年も越せそうだ。 ここ数年、アフリカと日本を交互に年越しの場にしている。どちらの年越しが好きか、と言うと、間違いなく日本の年越しが好きだ。儀礼的なイベントが多く、なんか踏ん切りがつく。別に何と言った借金もないが、前の年の面白くないものをおいて、それなりに新しい気分になれる。それに比べると、爆竹を鳴らして、酒を飲み、「ボンナネー」と言って頭をぶつけあうこちらの新年は、あまり日常と変わらない。いつもの酒に爆竹と頭突きが加わった程度である。 きっと、自室と研究室を行ったり来たりの日常から、少し非日常的な世界を望んでいるからかもしれない。人並みに悩みもあり、本当は全部2009年においてきてしまいたい気もするが、その実、ほぼすべてが2010年に持ち越しになることになった。日常は続く。 とはいえ、もうすぐ新たな一年が始まる。無理してでも初夢を見ようと思うし、少しいつもより酔っぱらってやろうと思う。何かが新しくなり、余計なものは捨てられるように。

清しこの夜…

イメージ
到着3日目。22日に到着すれば、今日は24日なわけで、世に言うクリスマスイブ。 日本も大いにうかれているはずだが、こちらも相当に浮かれている。昼間から酒の誘いばかりで、到着以来酒漬の日々。かろうじてインフォーマントへの到着連絡やら、調査の準備は少しずつ進んでいるが、唯一の逃げ場の事務所にこもらなければそこいらじゅうに酒がある。 ちなみに事務所に来ると、狂ったように水を飲む。デトックスという奴で、水で洗い流す。 今晩は近くの教会のミサに参加してみようと思っている。記憶しているだけでも4回目のクリスマスをワガドゥグで迎えるが、そういえばミサに参加したことがない。一応、人類学をやっているので、少しは知らんといかんな、ということで、友人に連れて行ってもらうことになっている。 ま、「清い」のはアルコールで消毒していたからという話でした。えっ?チャンチャン。 にほんブログ村

あぁ…忘れ物…

イメージ
昨日、早朝4時。なんとか到着。 途中、トリポリ出発時に機体故障のためにトリポリ空港に引き返すという、飛行機嫌いにはたまらない事故はあったものの、何とかワガドゥグに到着。大韓航空内で読んだ今週の占いに、「旅行 年内の出発は見合わせ、年明けにすべし」というようなことが書かれ、なんのこっちゃ、と思ったら、忘れ物のことだったようだ。 まず、家に名刺を忘れる…その1。パリのホテルにバスタオルを忘れる…その2。パリ‐トリポリ間の飛行機内に本を忘れる(しかも満を持して持ってきた『悲しき熱帯』を!!!)…その3。 というわけで、忘れ物ツアーになってしまった。心配になり、昨日、到着後に荷物をもう一度チェック。今のところ、これくらいで済みそうだけど、今回は緊張感がない。年末は厄払いに飲みまくるしかないな… にほんブログ村

鬼の霍乱

年も押し迫り、みな忙しそう。暖冬とはいえ、少しずつ冬らしい日が増えていき、さらに、インフルエンザもはやっている。 今週頭、研究室の教官2名が風邪で休みだった。そのうちの1人が昨日のゼミの教官で、普段は「強め」のキャラ。私もでかいが、タッパは私以上(おそらくコレステロールも…)。「フィールドワーカーは体力や!」と言ったかどうかは知らないが、そんなことも言いそうなタイプ。鬼の霍乱。しかし、鬼の居ぬ間に、ということでもある。

たゆまぬ努力で無駄な努力

イメージ
研究室の一幕。 「LDL(悪玉)コレステロールを低下させる」と書かれたお茶と「脂肪の吸引を抑える」と書かれたウーロン茶。両方とも、「多量に摂取することにより、疾病が治癒するものではありません」という注意書きが付いている。 なんか、飲まないよりはいいか、と思って、1.5倍くらいの値段を出している。酒を控えて運動しろ、という、禁欲的な要求に反抗して、楽になんとかしようという、人間の弱みに付け込んだ商品だと思う。まあ、日本にいる間はやってみようと思う。来年の健康診断が楽しみ。

フィールドの前に。

イメージ
思い切りはいい方で、たぶん頭より体が先に動いてしまうことが多い。 躊躇した時は、結果はよくない。自分の中で煮詰まっていないから、後手に回り、次のアクションが遅くなる、また躊躇する…こんな負のスパイラルがある。 ここ数回のフィールド調査、毎回「最後の長期滞在」だと思っている。本気で焦っていることもある。少ない情報量、調査の前にやっておかなければならないこと…不安要素は数え上げるときりがない。 それでも、3か月、半年とアフリカで過ごす。少しは、浮世(というか、現実か…)から離れ、こんな不安から解放される。こうやってバランスがとれていたのかもしれない。でも、やはり、そろそろ調査モラトリアムのような状態からは抜け出さねばならない。今回は、調査に集中したい。論文を持っていったり、やたら本を持っていったり、日本から宿題を持っていくのは控えようと思う。それでも向こうで焦らないように、日本での仕事はきれいに終わらせてから出発しよう、ということも強く思った。 そんなわけで、今回の調査、10日出発の予定を10日後にずらす。12月20日出発。3月12日帰国。正味80日。 勝負。 にほんブログ村

新たな調査

イメージ
約1カ月遅れで届いた内定通知。 研究室内でもその不公平な待遇に非難ごうごうで、さらに、この緊縮財政のなか幾分バブリーな「派遣事業」に内定した。派遣先は、ワガドゥグ大学だ。なんの肩書きもないが。大変ありがたい話ではあるので、文句はない。一切。 1か月ほどかけて向こうの先生に頼みこみ、もめまくって何とか書類を提出した。相当自信もあったが、落とし穴は政権交代だった。こんなバブリーな企画が長持ちをするわけもなく、やはり、来年度以降の予算が削られた。つまり、今年度のみ。 それで、とにかく長く調査機関をとりたいので、カツカツのスケジュールで動くことにする。調査予定は近いうちに詰めることにする。 いずれにしても、年内にカタをつけねばならないことがいくつかある。出発は10日後。 にほんブログ村