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6月, 2024の投稿を表示しています

【研究成果】日本文化人類学会 第58回研究大会@北海道大学

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文化人類学会 第58回研究大会 本年2度目の北海道に来ています。今回は北海道大学で開催される日本文化人類学会第58回研究大会に参加します。一応、自分の専門を文化人類学と名乗って入るのですが、なんと学会に参加するのは6年ぶり。現職についてから、オープンキャンパスやらで悉く参加が叶いませんでした。 事務局から事前に北海道がハイシーズンのためホテルが取りにくいという情報があったので、査読通過を確認する前にホテルと飛行機のチケットだけはゲット。いずれにしても前乗りはしなければならず、金曜の午後に移動して札幌にインしました。相変わらず体調がすぐれないのですが、金曜日の夜は、卒業して新千歳に就職した元ゼミ生と合流。就職一年目の愚痴を聞きながら北海道のおいしいものをつまむ。よい夜でした。 一応、準備は少しずつしていましたが、本格的に資料作成を始めたのはここ数日のこと。もう少し詰めるのに時間がかかりそうなので、朝から作業にかかっている。 プログラム、要旨とも、上のURLからご覧いただけますので、ご笑覧ください。  

第3回アフリカ納豆サミット 報告

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2024年5月28日に行われた「アフリカ納豆サミットVol.3」 昨日、無事に「アフリカ納豆サミットVol.3 」が盛況のうちに終了しました。30名ほどの参加者が来場くださいました。今回は、烏丸丸太町の交差点のところにある「DAIDOKORO」を会場として開催しました。そして、ラオス料理人の小松誠児さんをお迎えして、「ラオス納豆とアフリカ納豆の対決」というストーリーで行いました。 来場者が参加しての調理 今回の一つの狙いは、来場者自身が調理段階から参加する、ということでした。エンターテイメント性を強める、という意味で、来場者の参加度を高める、また、講師との対話の機会を増やす、という意味で大変よい方法だったと思います。参加者がいろいろと世話をしてくれるので、私もラオスの方の調理を見に行ったりして、お話を伺いました。 奥さんによる「川魚のスンバラソース焼き浸し」 ブルキナファソ側からは、「川魚のスンバラソース焼き浸し」、「プレ・クスクス」、「ト(バオバブソース)」、「スンバラ飯」と4品をご用意。ラオス側は…すんません。料理名、忘れましたが、米麵のスープ。以前、同僚のナンミャケカインさんに作っていただいたミャンマーの麵料理に似ていました。 なんとワガドゥグ伝説の「プレ・クスクス」 ご一緒させていただいた小松聖児さん、 ラオス料理の本 を書かれています。手前味噌ですが、 拙著 も含めてご高覧いただけますと幸いです。 このイベントの3日ほど前に病院で「喘息」と診断されました。体調そのものはそれほど悪くないものの、咳が止まらず、参加者の皆様はずいぶん不快な思いをされたのではないかと思いますが、来場者の皆さんはおくびにもそのようなご様子を見せることなく、大変心地よく過ごさせていただきました。改めてお詫びとお礼を申し上げます。 また、ここまで3回、仕掛けてくれた 奥祐斉さん にもSpecial Thanksを贈りたいと思います。この後、東京でのイベントも動いていますし、京都発のアフリカ面白イベントでもご一緒させていただくことになっています。

函館出張行ってきました。

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ゼミ生の教育実習のアテンドのため5月23日、24日と函館へ。函館に来るのは、大学1年生か2年生の夏休み以来。叔父が退職祝いで親戚一同を連れて北海道を訪れた際に訪問しただけで、30年ぶりくらい。とにかく寿司を食べたことくらいしか覚えておらず、実質的には初めて街並みを見たようなものである。 初日に一通りの用事を済ませ、午後の飛行機まで少し街を歩く。朝から「湯の川」から函館駅近辺まで移動し、いくつかリストアップしていたところを訪問することに。まずは「北方民族資料館」へ市電で向かう。 車両の作りの問題から、晴れた週末のみ運行しているという「ハイカラ號」に乗ることができ、俄然楽しくなってくる。 毎週晴れた週末のみ走る「ハイカラ號」 函館駅から10分ほど。「北方民族資料館」に到着。このあたりは、明治時代のレトロな港町の雰囲気の素敵な街並みを残しています。さわやかな晴れの日にブラブラ歩くのもよさそうです。 早速「北方民族資料館」へ。チケットを購入しようとすると、「 共通券 」の案内が。函館市内4つの施設( 函館市旧イギリス領事館・函館市北方民族資料館・函館市文学館・旧函館区公会堂 )の入館料が安くなる、というもの。しかし、今回は時間の都合で、北方民族資料館最寄りの旧イギリス領事館を訪問することとし、いつになるやら分からないが、他の施設も見学してみたいものです。 函館市北方民族資料館 アイヌと言えば、 遺骨の返還問題 が記憶に新しい。私が所属する 日本文化人類学会も今年度改めてアイヌに対する謝罪 をした。学問の位置づけが厳しく問われた出来事である。まだ、完全な解決に至っているとは言えず、この後もアイヌの人々に寄り添った議論が展開されなければならない。 一方で、函館市北方民族資料館には、アイヌが使用した民具をはじめとする文化的な展示が充実している。人権の問題も学ばねばならないトピックだが、こうした人びとの暮らしを学ぶことは、アイヌのリアリティを学ぶとてもよい機会になるのではないだろうか。 アイヌの民具 1時間ほど北方民族資料館を見て、もう一つの訪問先、旧イギリス領事館へ。北方民族資料館から函館山に向かって200mほど坂を上ったところにある旧イギリス領事官は、1859年に開館、以来75年間にわたり領事館として機能した。時代を考えれば、いよいよ第2次世界大戦へと突入する前の、中国や満州へ...